仲田歩夢は左足の破壊力を活かし前線起用も? 半年あまり激しい競争が繰り広げられる
ボランチの候補には、阪口と上辻佑実(←ちふれASエルフェン埼玉)の両ベテランがいる。このふたりは同い年で、ユース時代にラガッツァFC大阪高槻でプレー。後に日テレ・ベレーザ(現日テレ・東京ヴェルディベレーザ)で邂逅している。2018年度なでしこリーグ2部の新人賞を受賞した田嶋みのりは、ちふれASエルフェン埼玉で上辻とともに全18試合に出場し、攻撃を組み立てた。寄り合い所帯のスタートでも、攻撃ルートの共有は早そうだ。
また守備で計算が立つ堰愛季(←十文字VENTUS)をアンカーに、田嶋をトップ下にしたダイヤモンドなどのバリエーションもある。早稲田大から加入する村上真帆も十文字組。4年前の全日本高校女子サッカー選手権では、十文字高のキャプテンを務めて、決勝戦唯一のゴールで同校を初の頂点に導いた。十文字学園女子大学から入ってくる源間葉月も、当時の主力選手だ。
前線で起用されそうな1部チームからの転籍組は、仲田と大熊良奈(←浦和レッドダイヤモンズレディース)。仲田は、昨季、多くのチャンスを与えられなかったが、左足の破壊力は健在。大熊も、日テレ戦の終盤に投入されるなど、地歩を固めていた。ゴールに関わる役割を求められる井上綾香(←マイナビベガルタ仙台レディース)や、怪我から復帰した鳥海由佳(←十文字VENTUS)を含めて、試合勘を取り戻せるかもポイントになる。ストライカーとして名を馳せた大野忍コーチ、平井芳紀フィジカルコーチの手腕に期待したい。
また守備で計算が立つ堰愛季(←十文字VENTUS)をアンカーに、田嶋をトップ下にしたダイヤモンドなどのバリエーションもある。早稲田大から加入する村上真帆も十文字組。4年前の全日本高校女子サッカー選手権では、十文字高のキャプテンを務めて、決勝戦唯一のゴールで同校を初の頂点に導いた。十文字学園女子大学から入ってくる源間葉月も、当時の主力選手だ。
前線で起用されそうな1部チームからの転籍組は、仲田と大熊良奈(←浦和レッドダイヤモンズレディース)。仲田は、昨季、多くのチャンスを与えられなかったが、左足の破壊力は健在。大熊も、日テレ戦の終盤に投入されるなど、地歩を固めていた。ゴールに関わる役割を求められる井上綾香(←マイナビベガルタ仙台レディース)や、怪我から復帰した鳥海由佳(←十文字VENTUS)を含めて、試合勘を取り戻せるかもポイントになる。ストライカーとして名を馳せた大野忍コーチ、平井芳紀フィジカルコーチの手腕に期待したい。
昨季、リーグ200試合出場を果たした山崎円美(←ジェフユナイテッド市原・千葉レディース)や、花桐なおみ、小島ひかる(以上←十文字VENTUS)は、サイドハーフだけでなく、前線でもプレーできる。前述の選手もそれは同じで、組み合わせは自在。これから、半年あまりのトレーニング、そしてプレシーズンマッチを通して激しい競争が繰り広げられ、序列が決まっていく。
新規参入組が、これまで女子サッカー界を引っ張ってきたチームに伍して戦い、しっかりとした成功例を示す――。そうすれば、次年度以降、WEリーグへの参入を希望するチームや、興味を示すチームも増えてくるはず。大宮アルディージャVENTUSの活躍は、WEリーグの将来にも大きく関わってきそうだ。
文●西森 彰(フリーライター)