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サガン鳥栖U-15&18が快進撃! アヤックスの育成メソッドで強化促進、トップへの人材輩出も続々

カテゴリ:高校・ユース・その他

安藤隆人

2020年12月29日

「上手さよりも気持ちや走る部分、球際の部分で絶対に負けないことがチームの武器」

トップチームでもゴールをマークしているFW相良竜之介。兒玉とともに攻撃をリードする。写真:安藤隆人

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 話を日本クラブユース選手権に移すと、鳥栖U-18はトップチームと同じ4-3-3をベースとし、後方からのビルドアップと縦に速い展開を使い分け、サイドアタッカーの運動量とセンターフォワード(CF)の田中禅のポストプレーを生かした攻撃を構築。守備面でも局面でのハードワークを見せた。

 1回戦はヴァンフォーレ甲府U-18に、2回戦はジェフユナイテッド千葉U-18にいずれも2-0で勝利。ここまでは中野がU-19日本代表合宿参加のために不在で、さらに2回戦では10番の相良が開始10分で負傷退場するアクシデントがあったが、MF兒玉澪王斗の抜群のキャプテンシー、田中の前線からのプレスを中心にまとまり、2試合連続無失点勝利を飾った。

 3回戦では中野が合流してスタメンフル出場。中野が左サイドで起点を作る活躍を見せ、プレミアリーグ関東王者である横浜FCユースに1-1からのPK戦の末に勝利。準決勝進出を決めた。

 この3連戦で主軸はもちろんのこと、MF楢原慶輝、坂井駿也、福井太智の1年生トリオが躍動し、攻撃にアクセントを加えた。福井と楢原は2017年以来となる日本クラブユース選手権(U-15)優勝と、高円宮杯JFA全日本U-15選手権で準優勝に輝いた鳥栖U-15のメンバー。クラブとして一貫した強化が継続されていることを証明する戦いぶりだった。

「上手さよりも気持ちや走る部分、球際の部分で絶対に負けないことがチームの武器。それができないと周りから信頼を掴めない」(兒玉)
「チームの勝利のために自分に何が出来るか常に考える。それが当たり前のチームだと思います」(相良)

 個の能力の高さに甘えることなく、全員がチームのためにハードワークし、相手の自由を奪い、ゴールにベクトルを向ける。それが当たり前のように出来ているからこそ、クラブ全体が共有する哲学をピッチ上で表現できている。

 28日、鳥栖U-15が高円宮杯JFA全日本U-15選手権で鹿島アントラーズつくばジュニアユースを延長戦の末に2-1で下し、2017年以来となる3年ぶり2回目の優勝を手にした。奇しくも準決勝の相手は鹿島ユース。U-18の選手たちも後輩たちの勝利に背中を押され、優勝に向けて突き進まんと群馬の地で決戦に向けて準備をしているだろう。育成クラブ・サガン鳥栖としてのプライドは、U-15、U-18、そしてトップへと受け継がれ、クラブ共通のメンタリティとして、いよいよ強固なものになろうとしている。

取材・文●安藤隆人(サッカージャーナリスト)
 
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