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本田圭佑のポルトガル移籍にメリットはあるのか――。ブラジル人記者の見解は?「最悪のボタフォゴより環境は…」【現地発】

カテゴリ:海外日本人

リカルド・セティオン

2020年12月27日

中島翔哉のように今後高値で売れることはない

 一方、クラブ側にも本田を獲得するメリットはあまりない。もう34歳だから、中島翔哉(現ポルト)のように今後高値で売れることはないし、戦力としてもあまり期待できないのは、すでにボタフォゴで明らかになっている。

 そうなるとそこに別な隠れた目的があるのではと思ってしまうのは、見方がうがち過ぎだろうか? テオドロ・フォンセカもビジネスマンなら、本田もまたビジネスマンだ。

 この移籍の噂に対してボタフォゴは終始沈黙しているが。不満に思っているのは漏れ聞こえてくる。本田のボタフォゴとの契約来年2月末までだが、ポルティモネンセは1月に彼を欲しがっている。ボタフォゴの危機的状況をもっと真剣に考えなくてはいけないのに、本田が自身の話題で注目をさらっていくと、友人のボタフォゴ番の記者は嘆いていた。

 ブラジルには「サッカーは口ではなく足でするもの」ということわざがあるが、ボタフォゴに来て以来、本田のニュースはほとんど“口”によるものだ。たまには“足”で作り上げた話題を提供してほしいものだが……。

文●リカルド・セティオン
翻訳●利根川晶子

【著者プロフィール】
リカルド・セティオン(Ricardo SETYON)/ブラジル・サンパウロ出身のフリージャーナリスト。8か国語を操り、世界のサッカーの生の現場を取材して回る。FIFAの役員も長らく勤め、ジーコ、ドゥンガ、カフーなど元選手の知己も多い。現在はスポーツ運営学、心理学の教授としても大学で教鞭をとる。
 
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