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思いがけない驚きに悔しさも…興國高からマリノスへ4人目内定を掴んだ快足アタッカーの向上心

カテゴリ:高校・ユース・その他

安藤隆人

2020年12月11日

「本当に目指すべき選手だと思っている」という手本とする選手は?

スーパープリンスリーグ関西最終戦の大阪桐蔭高では、PK戦に突入したが、勝利で最後の公式戦を締めくくった。写真:安藤隆人

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 思い掛けない話だったが、すぐに彼はオファーを受けることを決断した。すると今度は自然と悔しさがこみ上げてきたという。
「僕はチームメイトの3人、ユースから昇格する3人(GK寺門陸、MF植田啓太、FW津久井匠海)からすると一番遅れて入ってきた存在。正直、悔しさが大きいですが、それが自分の現在地。もう、一番底辺から這い上がって行くしかないので、ある意味で遅れての内定で良かったかなと思います」

 根っからの負けず嫌いに火がついた。今、手本としている選手はエリキ。練習参加をした時にスピードと打開力に秀で、左右のウイング、トップ下からセンターフォワードまでこなす攻撃のマルチロールに目を奪われ、練習後に直接質問をした。

「運動量とスピードを駆使して、あれだけ点を決めている(今季13ゴール)秘訣を知りたかったんです。具体的にはクロスの時の入り方、背後の取り方を聞いたのですが、『ボールホルダーの持ち方の癖などを見抜いて、ゴロが得意な選手なのか、浮き球が得意な選手なのかを把握した上で、判断で走るコースを決める』という言葉をもらって、そこまで考えているんだと。人間的にも鳥かごにも誘ってくれるようになったり、本当に優しく接してくれました。本当に目指すべき選手だと思っています」

 来季からは良いお手本であり、ポジションを争うライバルになる。謙虚さと負けず嫌い、そして向上心を前面に出して、自らの努力で手にした成長曲線のさらなる進化を求め続ける。

「どんな時でも監督に必要とされる選手になりたい。苦しい時でも力を発揮でき、頼れる存在になっていきたいと思います」

 意気高らかに。7番目のルーキーの物語が今、幕を開けようとしている。

取材・文●安藤隆人(サッカージャーナリスト)

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