連載|熊崎敬【蹴球日本を考える】悪い流れを断ち切るための“海外修行”という選択肢

カテゴリ:日本代表

熊崎敬

2015年03月30日

コンフェデ杯に出られないのだから、なおさら外へ。

縦への速い攻撃を磨くのならば、武者修行でも南米で戦い方を研ぎ澄ませるのもひとつの手だ。(C)SOCCER DIGEST

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 サッカーとは多くの見方ができるスポーツで、たとえ格下相手に楽勝しても「こんな収穫があった」と語ることができる。それはサッカー協会や監督には都合がいい。協会は強化に尽力していることになるし、監督も雇われている立場として「自分は仕事をしている」とアピールすることができるからだ。
 
 だが楽な試合ばかり用意していては、本人が頑張っているつもりでも、どこかに甘さが出てくる。これは協会がどうとか、監督がどうといった問題ではない。良くも悪くも人間は環境に左右される。
 
 ブラジルでの惨敗を忘れないためにも、日本はもっと海外に出るべきだ。ウルグアイやアルゼンチンはしばしば日本に来てくれるが、たまにはこちらからも出て行くべきだろう。
 
 南米で戦ったら、おそらく日本は惨敗する。恥もかくだろう。
 
 だが、それが良いテストマッチだ。縦に速い攻めを磨きたいのなら、南米勢の厳しい攻撃を耐え凌いで一発を狙うというのは、最高のシミュレーションになると思う。
 
 日本は2年後のコンフェデ杯に出られない。それなら、なおさら海外に出るべきなのだ。
 
文:熊崎 敬
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