【U-22日本代表】「2試合限定出場」の久保裕也がチームにもたらすもの

カテゴリ:日本代表

広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)

2015年03月28日

南野拓実に対するライバル意識は「特にない」。

談笑しながら練習会場に入る(左から)久保、室屋、南野。「久保&南野」の欧州組コンビのコンビネーションにも注目したい。 写真:佐藤 明(サッカーダイジェスト写真部)

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 五輪には「絶対に出たい」と言葉に力を込める。
 
 エースとして期待されていたU-19代表時代、3年前のアジアユースでは準々決勝でイラクに惜敗し、上位4か国に与えられるU-20ワールドカップ出場権を逃した。
 
「あの時は、すごく悔しい想いしかしていない」
 
 久保にとって、忘れられない苦い思い出だ。それだけに今度こそ世界大会に出場し、その檜舞台で活躍することを心から願っている。彼は言う。
 
「とにかく、今は勝ちたい。自分が結果を出すというよりは、(チームとして)予選を突破したいという想いしかない」
 
 この世代では久保と南野拓実しか欧州組はおらず、大きな注目を集める。
 
「海外でやっているからというのは、あんまり気にしていない部分ではある。そんなに(国内組と)変わらない気もしますし」と、気負いはない。
 
 南野に対するライバル意識は「特にない」ものの、「互いに刺激し合えて、上手くやっていけたら」と、ふたりによる相乗効果に自らも期待する。ふたりがいったいどのような連係を見せるかというのは、手倉森ジャパンの今後の楽しみのひとつだ。
 
 以前は寡黙なタイプという印象だったが、この日は炎天下のなか、大粒の汗を流しながらも、長い時間をかけて、取材対応では真摯に受け答えていた。
 
 心身ともに着実な成長を果たすストライカーは、12年2月にA代表に招集されたことのある逸材でもある(アイスランド戦/試合には出場せず)。当然ハリルホジッチ体制での“再選出”を狙っているはずだが、「でも今は、ここでやることをやらないと、上には行けない」と、しっかり足もとを見つめる。
 
 リオ五輪でのメダル獲得を誓うこのチームのために、そして自身のさらなるステップアップのために――。ベトナム戦では、1次予選突破を引き寄せるハイパフォーマンスを見せてくれそうだ。
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