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風間八宏がセレッソ大阪へ来た理由。育成クラブの再建を担う“未来を作る仕事”とは?「いつプロ契約できたかではなく――」

カテゴリ:Jリーグ

竹中玲央奈

2020年12月05日

「指導者も“武器”を持たなければいけない」

風間氏はセレッソ大阪のトップチームでも輝ける人材を育成すると同時に指導者にも自身のノウハウを教えるのだという。 (C) SOCCER DIGEST

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 セレッソ大阪は柿谷曜一朗や丸橋祐介らの活躍もあり“育成の名門”という印象が強い一方で、近年はU-23の一員としてJ3で出場を重ねるも、トップチームの主力となる選手がなかなか出てきていない状態でもあった。そうした現状に、クラブとしても育成をテコ入れしなければいけないと感じたのだろう。

 もちろん電話だけで話し合いが終わったわけではない。梶野氏に加え、森島寛晃社長も風間氏のもとを直接訪れた。

 10代で即戦力となり、“顔”となる選手を産んでいきたい。そして、見ていてワクワクした強いチームを作っていきたい。こういったクラブ側の意向に風間氏は共感し、正式に入閣することになったのだ。

「選手が変わるためには、指導者が成長していかなければいけません。指導者も“武器”を持たなければいけない。仕組みや組織をしっかり作り、方法論を伝えて、みんなで資質をあげていきたいです」
 セレッソ大阪に入ってからプランや組織作りを始めるのかというと、そうではない。その仕組みについても現時点で「整備ができていたところ」だと言う。これも風間氏にとっては、またとないタイミングであったと言えるだろう。

 風間氏は、定期的に育成組織の指導者を集めて講習を行なう予定であり、それは男子だけにとどまらずレディースも対象になるのだという。セレッソ大阪が関わる全てのカテゴリに対し、新たな仕組みと方法論を根付かせていく方針だ。

 今回の就任について風間氏と直接、会話をしたなかで、強く印象に残った言葉を最後に伝えたい。

「いつプロ契約をできたかではなく、トップでも“いちばん大事な存在”になれるように選手を導いていきたい。これは“未来を作る”仕事」

 すぐに結果に結びつくわけではない。これはあくまで中長期的なプロジェクトと言えるだろう。ただ、この開始の時点で、未来の“桜の開花”がすでに待ち遠しいのは、筆者だけではないはずだ。

取材・文●竹中玲央奈(フリーライター)
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