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【日本代表】金田喜稔がチュニジア戦を分析|野心とプライドを呼び起こした“ハリル・マジック”

カテゴリ:日本代表

サッカーダイジェスト編集部

2015年03月27日

攻守の共通理解を次戦でも継続できるか。

本田(4番)、香川(10番)の主力をベンチスタートで使い、競争意識を高めるあたりは、さすが百戦錬磨のハリルホジッチ監督だ。 写真:小倉直樹(サッカーダイジェスト写真部)

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 逆に、「野心」を見せた新しい選手たちに、「プライド」を見せ付けたのが、本田、香川、岡崎といった常連組だ。チュニジアの足が止まり始めた時間帯での投入だったとはいえ、感性のつながり、視野の広さを存分に披露。前体制までのレギュラーが(競争の)スタートラインに立たされて競争意識が上がったのは間違いなく、絶妙な距離感のなかで織りなす自分たちのサッカーで結果を勝ち取ったわけだ。
 
 ハリルホジッチ監督は、限られた時間のなかで選手の長所を上手く見極めていた。メンバーとコンビネーションのチョイスはさすがで、宇佐美の良さを引き出すには本田、香川、岡崎らと一緒にプレーさせるのが効果的だった。実に絶妙なバランスで前後半をコントロールしたと思う。これはもう“ハリル・マジック”だ。サポーターから期待されるサッカーを表現できたし、この試合で一番アピールしたのは監督だったのかもしれない。
 
 ただし、言うまでもなく、次のウズベキスタン戦が大事だ。ザッケローニ監督も就任初戦でアルゼンチンに勝利しているが、最終的に自分の哲学を選手に落とし込めなかった例がある。

 ハリルホジッチ監督も宣言している通り、おそらくメンバーはチュニジア戦から大幅に変わる。ディフェンスのアグレッシブさ、攻撃のスピード性と攻守の共通理解を次のメンバーが継承できるか。チームがどれだけ継続性を持って進めるか、監督がどれだけの引き出しを持っているか。ウズベキスタンはFIFAランクで日本よりも下(日本は53位、ウズベキスタンは72位)であり、絶対に勝たないといけない試合だが、経験値の高いハリルホジッチ監督ならば、それも上手く実現してくるだろう。

香川(10番)、本田、岡崎(9番)のコンビネーションは健在。自分たちのプレーで代表“常連組”のプライドを示した。 写真:徳原隆元

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