【U-22日本代表】初戦大勝の陰で鈴木武蔵が担った“攻撃の核”としての貢献

カテゴリ:日本代表

広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)

2015年03月27日

得点以外の部分でも貢献度の高さを証明。

前半はなかなかチャンスを活かせなかった鈴木。しかし後半に入り、「最後のところはゆっくり、冷静に」とゴールを決めた。写真:佐藤 明(サッカーダイジェスト写真部)

画像を見る

 
  その後も豊川との連係から鈴木は36分、45分と2度ほどゴールに迫ったが、これもまた決め切ることができなかった。
 
 後半に入ってもしばらく同じような状況が続くと、さすがに鈴木自身、「少し焦りはあった」と認めている。ただし、そうした精神状態はマイナスには働かず、むしろ「徐々に、もっと落ち着いて、最後のところはゆっくり、冷静に行こうと思うようになってきました」と浮足立つことなく、次のチャンスに備えていた。
 
 そして、すでに記したとおり、後半に入って日本の最初のゴールを記録。「落ち着いて」「冷静に」という言葉どおりのファインゴールだった。
 
 チャンスの数に比べれば、得点という面では本人も語るように物足りないパフォーマンスだったかもしれない。とはいえ、得点以外の部分でも鈴木の貢献度が高かったのは事実だ。サイドや裏のスペースを狙った動きでパスを引き出しては、攻撃にダイナミズムと連動性をもたらしたり、フリーランで相手DFを釣り出し、効果的にスペースを作ったりした。
 
 そのスペースの有効活用がチーム全体としてまだ不十分な印象を受けたが、鈴木は「相手も引いていたので、そこは難しいところがある」と振り返りつつも、「俺に入った後に、サイドハーフやボランチの選手が“もぐる”動きで自分をサポートしてくれる回数がさらに多くなってくれば、もっと上手く崩せると思います」と手応えを口にする。
 
 絶対的な得点源としてだけでなく、攻撃をリードする存在としても、鈴木が今後、このチームで果たすべき役割、求められる仕事は大きい。
 
取材・文:広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)
 
【関連記事】
【U-22日本代表 7-0 U-22マカオ代表】サッカーダイジェスト特派の採点・寸評
【リオ五輪アジア1次予選】日本vsマカオ|鈴木、南野らのゴールで7得点! 手倉森ジャパンが大勝発進
【U-22日本代表】リオへの船出は、“前園の2ゴール”が甦る「特別な場所」から
【U-22日本代表】マカオ戦プレビュー|好発進を約束する3つの理由
【U-22日本代表】初戦はベンチスタートが濃厚も南野拓実の台頭が待ち遠しい

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト なでしこJに続け!
    4月10日発売
    U-23日本代表
    パリ五輪最終予選
    展望&ガイド
    熾烈なバトルを総力特集
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト 世界各国の超逸材を紹介!
    4月18日発売
    母国をさらなる高みに導く
    「新・黄金世代」大研究
    列強国も中小国も
    世界の才能を徹底網羅!!
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 高校サッカーダイジェストVo.40
    1月12日発売
    第102回全国高校選手権
    決戦速報号
    青森山田が4度目V
    全47試合を完全レポート
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ