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「手応えがない年だった」県新人戦8強校が全国レベルの優勝候補を撃破!ルーテル学院が選手権切符を掴めたワケ

カテゴリ:高校・ユース・その他

松尾祐希

2020年11月25日

3試合連続のPK戦勝利。厳しい戦いを経験して成長

ルーテル学院のエース島崎。全国では決定力を発揮してチームを高みに導きたい。写真:松尾祐希

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 初戦となった3回戦は有明に13−1で快勝したものの、続く県リーグ2部に所属する開新との一戦は1−0の辛勝。厳しい戦いを強いられたが、勝負を競う公式戦が選手たちに経験として蓄積された。特に今季はインターハイが中止となり、リーグ戦も昇降格を設けないレギュレーションで行なわれている。そのため、例年以上に勝負勘が養われず、ゲームの運び方などを学ぶ場があまりにも少ない。しかし、この選手権予選では一発勝負の難しさを味わい、選手たちが逞しくなった。小野監督は言う。

「選手権に入って厳しい戦いを経験して、大きく成長してくれた」

 そうした戦いが凝縮されていたのが、準々決勝の熊本商戦だ。圧倒的に攻め込みながら、決定力不足で無得点。最後はPKで勝ち切ったなかで、焦れずに戦えた点がチームに自信を生んだ。

「自分たちは熊本商に新人戦で負けていたので、今回は無失点に抑えて3点を取って勝とうと話していた。だけど、決定機を決められず、普通であれば試合の流れは相手にいってしまう。そこで地に足を付けて戦えたからこそ勝てたと思う。大津戦もPKに行ったけど、熊本商に負けなかったから得点が奪えなくても勝てる自信はあった」(伊井舜哉/3年)

 接戦から得た学び。逆に大津戦は攻め込まれたが、最後まで足を止めず、スコアレスに持ち込んでPK戦で勝利した。

 11月21日に行なわれた熊本県予選決勝も、熊本国府にゴールを奪われてもおかしくなかった。自分たちがチャンスを決め切れず、ゲームを難しくしたのは間違いない。しかし、どんな展開でも我慢強く戦う術を持ち合わせていたからこそ、スコアレスでも今大会3度目のPK勝ちを引き寄せられた。

 4年ぶりに挑む選手権の舞台。現状のままで、上位進出を果たせるとは誰ひとり思っていない。エースのFW島崎大河(3年)などが決定力不足を克服し、自信を深めた守備はCB坂本光(2年)と主将の左SB福島健琉(3年)を中心により強固にできるか。さらなる飛躍を目指し、ルーテル学院は歩みを止めない。

取材・文●松尾祐希(フリーライター)
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