スポーツメモラビリアに投資マネーが流入。選手のユニフォームが6億円に化ける理由

カテゴリ:特集

サッカーダイジェストWeb編集部

2020年11月24日

世紀の発見、プロによる真贋判定

 いまでこそ世界最高額となったユニフォームも、当初は誰もベーブ・ルースが1世紀前に着用したものだと100%の確信は持てなかったそうだ。いくら所有者がそう主張したところで、客観的に立証されなければ、ただの古いユニフォームとして扱われかねない。そこでお墨付きを与えるのが専門家による徹底した鑑定だという。

「一見同じように見えるユニフォームも、実はすべてに個体差があります。最初は分からないですが、何十時間と検証し続けることで、判別できるポイントが見えてきます。もちろん経験とテクニックも多分に求められるので簡単ではありません。」と先述の伊藤氏。
 鑑定ノウハウは贋物対策として詳しく公表されないが、ベーブ・ルースのユニフォームはボタンの位置が決め手になったという。

「当時のユニフォームは胸のYANKEESの文字が手作業で刺繍されており、それとボタンの位置が試合中の写真に写ったものと完全に一致したようです。それ以外にも特注品としての特徴もおさえているはずです」

 単に選手が着用したと言われるものでも、専門家によるインチ単位の照合や証明資料が付属しなければ、高額で取引されることは難しいのだ。あくまで客観性が求められており、それをクリアしたものだけが、世間をにぎわすような高額で取引されるのだろう。
 もしお宝と思しきコレクションが家に眠っていれば、専門家に意見を求めてみるのも面白いかもしれない。

 ウイルスの猛威すらものともしないレジェンドの栄光は不滅である。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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