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引退を発表した“不屈のMF”ガゴへの想い。取材嫌いだった男との思い出とは?【南米サッカー秘蔵写真コラム】

カテゴリ:メガクラブ

サッカーダイジェストWeb編集部

2020年11月23日

現役を退いた名手の“らしい決断”

2年前に特集を組まれた際に撮られたガゴの決め取り写真。この貴重なショットの撮影には彼らしいエピソードがあった。 (C) Javier Garcia MARTINO

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 だからこそ、今年1月に再び右膝の靭帯を痛めて手術を受けることになった時も引退はありえないとわかっていた。案の定、彼は5回目の大手術を無事に終え、新型コロナウイルスによる活動休止期間にリハビリを行ない、今一度ピッチに帰って来た。

 その直前にベレスとの契約を来年12月31日まで更新していたこともあり、私はもう少しだけ、彼のプレーを見ることができるだろうと思っていた――。

 しかし、フェルナンドは「以前のようなモチベーションがない」という理由で16年の現役キャリアに終止符を打った。中途半端な気持ちのままプレーを続けるよりも次世代の選手に機会を与えたいという、彼らしい決断だったと思っている。

 今回紹介する2枚目の写真は、約2年前に、ボカの公認マガジン『Solo Boca』で掲載するために特別に撮影したものだ。
 
 取材嫌いなフェルナンドは、編集部からのインタビューの依頼を最初は断っていたが、私が仲介して実現する運びとなったのだ。「君の頼みなら仕方ない」と言ってインタビューに応じる彼を撮影しながら、ロッカールームから追い出されたエピソードが嘘のように思えてならなかった。

 最後にこの場を借りて、彼にメッセージを送りたい。

 フェル、君は偉大なサッカー選手である前に、信頼できる素晴らしい友人だ。新しいキャリアでの成功を祈っている。

文●ハビエル・ガルシア・マルティーノ text by Javier Garcia MARTINO
訳●チヅル・デ・ガルシア translation by Chizuru de
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