24日にはRBライプツィヒ戦を迎えるが…
こうしたなか迎えるRBライプツィヒ戦では、キンペンベが出場停止、ティロ・ケラーは負傷中。マルキーニョスが復帰することだけはグッドニュースだが、どんな守備ができるのか怪しい雰囲気だ。モナコ戦でPKを献上し、決定的に瓦解したアブドゥー・ディアロと、やはり同戦で攻略されっぱなしだったレイヴィン・クルザワに、また頼るしかなさそうだからだ。
中盤もマルコ・ヴェラッティのケガが治癒したのかどうかが不明で、モナコ戦でめでたく本職に起用されたダニーロ・ペレイラはと言えば、「トーマス・トゥヘルは今朝、ポルトガル人の最高ポジションが本当に中盤なのか自分の隣のベンチ上なのか、自問したはずだ」(『L’EQUIPE』)と書かれる始末。
そのうえ後半に投入されたネイマールは、「ピッチ上への復帰と股抜きコンクールを混同した」(同紙)パフォーマンスに終始し、アルゼンチン代表から戻ったばかりのアンヘル・ディ・マリアも「まるでパリの観光客」(レイモン・ドメネク元フランス代表監督)だった。
深刻なのは、今シーズンが始まって以来パリSGが、リーグ・アン11試合中3試合に敗北、CLを含めると14試合で5試合に敗北している、という事実だ。偶然モナコに不覚をとったというより、一貫して何かがおかしいのである。
中盤もマルコ・ヴェラッティのケガが治癒したのかどうかが不明で、モナコ戦でめでたく本職に起用されたダニーロ・ペレイラはと言えば、「トーマス・トゥヘルは今朝、ポルトガル人の最高ポジションが本当に中盤なのか自分の隣のベンチ上なのか、自問したはずだ」(『L’EQUIPE』)と書かれる始末。
そのうえ後半に投入されたネイマールは、「ピッチ上への復帰と股抜きコンクールを混同した」(同紙)パフォーマンスに終始し、アルゼンチン代表から戻ったばかりのアンヘル・ディ・マリアも「まるでパリの観光客」(レイモン・ドメネク元フランス代表監督)だった。
深刻なのは、今シーズンが始まって以来パリSGが、リーグ・アン11試合中3試合に敗北、CLを含めると14試合で5試合に敗北している、という事実だ。偶然モナコに不覚をとったというより、一貫して何かがおかしいのである。
コロナ禍で昨シーズンが長く中断した影響なのか、CLファイナリスト実現で一種のバーンアウトが起きたのか、今シーズンのフィジカル・プレパレーション(準備)にしくじったのか、ウィルスがコロナ陽性者の心身を目に見えないかたちで蝕んだのか、クラブの管理運営が悪いのか、それともその全てなのか――。謎は深まるばかりだ。
しかもエムバペもネイマールも、2022年6月に切れる契約の更新に応じていない。年が明けて2021年になれば、ふたりとも違約金の額が下がってくる。つまり他のメガクラブにとって釣り上げやすくなり、パリSGにしてみれば巨額の損失という最悪のシナリオもちらつき始める。
『L’EQUIPE』21日付一面の大見出しは「薄汚い時期」。ホームのパルク・デ・プランスにRBライプツィヒを迎え撃つパリSGは、危険水域を脱出し、美しい海へ再出発できるだろうか。
取材・文●結城麻里
Text by Marie YUUKI
しかもエムバペもネイマールも、2022年6月に切れる契約の更新に応じていない。年が明けて2021年になれば、ふたりとも違約金の額が下がってくる。つまり他のメガクラブにとって釣り上げやすくなり、パリSGにしてみれば巨額の損失という最悪のシナリオもちらつき始める。
『L’EQUIPE』21日付一面の大見出しは「薄汚い時期」。ホームのパルク・デ・プランスにRBライプツィヒを迎え撃つパリSGは、危険水域を脱出し、美しい海へ再出発できるだろうか。
取材・文●結城麻里
Text by Marie YUUKI