• トップ
  • ニュース一覧
  • モナコに逆転負けを喫したパリSGは、“危険水域”に? 仏有名紙は「薄汚い時期」と辛辣評価【現地発】

モナコに逆転負けを喫したパリSGは、“危険水域”に? 仏有名紙は「薄汚い時期」と辛辣評価【現地発】

カテゴリ:メガクラブ

結城麻里

2020年11月23日

24日にはRBライプツィヒ戦を迎えるが…

途中出場のネイマールもいいところなし。(C)Getty Images

画像を見る

 こうしたなか迎えるRBライプツィヒ戦では、キンペンベが出場停止、ティロ・ケラーは負傷中。マルキーニョスが復帰することだけはグッドニュースだが、どんな守備ができるのか怪しい雰囲気だ。モナコ戦でPKを献上し、決定的に瓦解したアブドゥー・ディアロと、やはり同戦で攻略されっぱなしだったレイヴィン・クルザワに、また頼るしかなさそうだからだ。

 中盤もマルコ・ヴェラッティのケガが治癒したのかどうかが不明で、モナコ戦でめでたく本職に起用されたダニーロ・ペレイラはと言えば、「トーマス・トゥヘルは今朝、ポルトガル人の最高ポジションが本当に中盤なのか自分の隣のベンチ上なのか、自問したはずだ」(『L’EQUIPE』)と書かれる始末。

 そのうえ後半に投入されたネイマールは、「ピッチ上への復帰と股抜きコンクールを混同した」(同紙)パフォーマンスに終始し、アルゼンチン代表から戻ったばかりのアンヘル・ディ・マリアも「まるでパリの観光客」(レイモン・ドメネク元フランス代表監督)だった。

 深刻なのは、今シーズンが始まって以来パリSGが、リーグ・アン11試合中3試合に敗北、CLを含めると14試合で5試合に敗北している、という事実だ。偶然モナコに不覚をとったというより、一貫して何かがおかしいのである。
 
 コロナ禍で昨シーズンが長く中断した影響なのか、CLファイナリスト実現で一種のバーンアウトが起きたのか、今シーズンのフィジカル・プレパレーション(準備)にしくじったのか、ウィルスがコロナ陽性者の心身を目に見えないかたちで蝕んだのか、クラブの管理運営が悪いのか、それともその全てなのか――。謎は深まるばかりだ。

 しかもエムバペもネイマールも、2022年6月に切れる契約の更新に応じていない。年が明けて2021年になれば、ふたりとも違約金の額が下がってくる。つまり他のメガクラブにとって釣り上げやすくなり、パリSGにしてみれば巨額の損失という最悪のシナリオもちらつき始める。

 『L’EQUIPE』21日付一面の大見出しは「薄汚い時期」。ホームのパルク・デ・プランスにRBライプツィヒを迎え撃つパリSGは、危険水域を脱出し、美しい海へ再出発できるだろうか。

取材・文●結城麻里
Text by Marie YUUKI
【関連記事】
パリSGの「最強ストライカー番付」。イブラ、カバーニ、ウェア、エムバペらTOP10の顔ぶれは?
「ショック療法が必要」11月24日がトゥヘル監督のXデーに?パリSGで揺れる“ふたつの椅子”【現地発】
パリSG女子でプレー!バイエルン超逸材のキュートな彼女、ハイテマとは――【“WAGs”pedia】
「たった4分で脅威を与えた」マドリー戦の久保建英をスペイン人記者が称賛!「時間稼ぎの交代ではなかった」【現地発】
「1月の移籍市場を待っている」香川真司の現況をサラゴサ紙がレポート!「より魅力的なオファーを…」

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト なでしこJに続け!
    4月10日発売
    U-23日本代表
    パリ五輪最終予選
    展望&ガイド
    熾烈なバトルを総力特集
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト ガンナーズを一大特集!
    5月2日発売
    プレミア制覇なるか!?
    進化の最終フェーズへ
    アーセナル
    最強化計画
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 高校サッカーダイジェストVo.40
    1月12日発売
    第102回全国高校選手権
    決戦速報号
    青森山田が4度目V
    全47試合を完全レポート
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ