• トップ
  • ニュース一覧
  • 【明神智和】メキシコ戦は「ボディーブローのように実力差が出た90分間」。今後求められそうな代表選手像とは?

【明神智和】メキシコ戦は「ボディーブローのように実力差が出た90分間」。今後求められそうな代表選手像とは?

カテゴリ:日本代表

サッカーダイジェストWeb編集部

2020年11月20日

「修正力」として発揮したかったところは…

明神氏も守備から流れを呼び込める力を身につけられればと期待を寄せる。写真:龍フェルケル

画像を見る

 やっている選手たちももちろん苦しい時間だというのは分かっていたと思いますし、ベンチからもそういう指示が出ていたと思いますから、そのなかで、チームがどうするのか。

 意思統一して今は全員で引いて守ろうということでも良いと思いますし、相手のディフェンスラインの裏にボールを落として全体で一度ラインを上げようというやり方でも良いと思います。そこでチームとしてどう振る舞うのかという部分こそが、吉田選手も以前から言っているような「修正力」として発揮したかったところではないでしょうか。守れていることにプラスして、さらに流れを持って来られるようなディフェンスが積み上げられれば、さらに結果につながりやすくなるでしょう。

 今後は3月のワールドカップ予選が再開されるまで、だいぶ期間も空きます。選手個々のレベルアップはもちろん求められるでしょうが、それと同時に、代表の活動期間が短いですから、即興でも味方の良さを引き出せる頭の良さ、ボールを扱う部分以外のインテリジェンスがより求められるのかなと感じます。
 
 今までのように直前合宿、親善試合を経てグループワークを高めて、本番のワールドカップ予選へ、というステップが踏めない場合も想定されるなか、トレーニングで実際に取れたコミュニケーションが、今後は頭の中だけで構築して本番に臨まなければならない場合もあるでしょう。

 自分が選手時代に思っていたよりも、サッカーに関して頭を使うということが必要になってきていると感じます。

【著者プロフィール】
明神智和(みょうじん・ともかず)/1978年1月24日、兵庫県出身。シドニー五輪や日韓W杯でも活躍したMF。黄金の中盤を形成したG大阪では2014年の国内3冠をはじめ数々のタイトル獲得に貢献。現在はガンバ大阪ジュニアユースコーチとして活躍中。
 
【関連記事】
【セルジオ越後】「たら・れば」の話はいらない! メキシコとの実力差は明らかだった
金田喜稔がメキシコ戦を斬る!「敵の“修正”に対応できなかった日本。経験の差が明確に出たシーンが…」
【岩政大樹】“試合巧者”とはどんなチームなのか?メキシコにあって日本にないものとは
東京五輪世代の現状は? 欧州組に明暗…冨安、中山、板倉ら守備の軸は順調も、アタッカーに停滞感
メキシコ戦で突きつけられた現実。そもそも日本代表は強くない

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト なでしこJに続け!
    4月10日発売
    U-23日本代表
    パリ五輪最終予選
    展望&ガイド
    熾烈なバトルを総力特集
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト 世界各国の超逸材を紹介!
    4月18日発売
    母国をさらなる高みに導く
    「新・黄金世代」大研究
    列強国も中小国も
    世界の才能を徹底網羅!!
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 高校サッカーダイジェストVo.40
    1月12日発売
    第102回全国高校選手権
    決戦速報号
    青森山田が4度目V
    全47試合を完全レポート
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ