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「日本人はインテリジェント」J初代得点王が語った日本サッカーの未来――あの助っ人たちの“いま”【ラモン・ディアス】

カテゴリ:ワールド

チヅル・デ・ガルシア

2020年11月03日

日本を「サッカー後進国」と下に見る母国メディアに対して――

アル・ヒラルでは絶大な支持を得たディアス。現役時代からカリスマ性を持っていた男は、監督としてもその才覚をいかんなく発揮している。 (C) Getty Images

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 全てが順風満帆なわけではない。ディアスは2018年2月に開催されたACLのグループステージ第2節をもって、アル・ヒラルを突然解雇されてしまう。

 リーグ連覇を目前に控えた時点での解任は、ディアスの母国アルゼンチンでも大きな話題となったが、解任理由としてサウジのスポーツ専門メディアは、「アシスタントコーチを務める息子の経験不足がクラブ幹部から問題視されたため」と報道。エミリアーノの退任を迫られたディアスがそれを承諾しなかったために決断に至ったとされているものの、真偽は定かではない。

 人一倍プライドが高いことで知られるディアスだけに、過去には指導した選手と衝突したことが何度かあった。一方で相互尊重を重んじる人間でもある。だからこそ、自分の実力を信じて支援してくれた日本のサポーターとサッカー界に対する敬意と思い入れは深い。
 
 マリノスでの2シーズン目のことである。日本がサッカー後進国であることを前提とした質問しかしないアルゼンチン・メディアに対して、ディアスはこう断言していた。

「日本のサッカーは将来に向けてとてもいい形で準備を進めている。日本人は非常にインテリジェントで理解も早く、短期間で進歩を遂げることは間違いない」

 昨年12月に横浜F・マリノスが15年ぶりにJリーグ制覇を遂げた際には、ディアスは自身のSNS公式アカウントから「マリノスの皆さん、Jリーグ優勝おめでとうございます。素晴らしい思い出がよみがえってきます」と、ややノスタルジックに祝福のメッセージを送ってもいた。

 去る9月24日にパラグアイのリベルタの監督を辞任したばかりのディアス。再び中東のクラブを指揮するという噂もあれば、同じパラグアイの名門オリンピアの次期監督候補とも報じられているが、61歳のアルゼンチン人指揮官はいかなるキャリアを歩むだろうか。

文●チヅル・デ・ガルシア text by Chizuru de GARCIA
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