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あのブラジル人J戦士はいま【第7回】マルキーニョス――“外国人最多得点男”が牛3000頭を飼育する牧場経営者に転身「日本のおかげで…」

カテゴリ:Jリーグ

沢田啓明

2020年09月30日

「日本で長く結果を残せた最大の理由は…」

鹿島時代の2008年にはMVPと得点王とダブル受賞。圧巻のパフォーマンスを披露した。(C)SOCCER DIGEST

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 2015年末、現役を引退。出身地マットグロッソ州で約3600ヘクタール(東京ドームの約984個分)という広大な牧場を経営し、10人ほどの使用人を雇って牛3000頭を飼育するかたわら、フットバレー(ビーチバレーのコートで、主として脚、胸、頭を使って2~4人でプレーする)の選手として国内各地を転戦する。

 現在44歳だが、引き締まった肉体は現役時代とほとんど変わらない。

「僕は、20年間のキャリアの大半を日本で過ごした。最初は言葉とメンタリティーの違いに戸惑ったけれど、日本の文化、習慣、国民性に親しみを覚え、日本に溶け込む努力をした。フットボールでも、日本のスタイルに慣れようとした。いつも居残り練習をして、プロとして成功するために最大限の努力を続けた。

 これらのことが、日本で長くプレーできて結果を残せた最大の理由だと思う。日本では、クラブ関係者、チームメイト、サポーターらすべての人に本当に良くしてもらった。今の僕があるのは、すべて日本と日本の人々のおかげだ。この新型コロナウイルスの流行が終わったら、一人の旅行者として日本へ行って、またみんなに会いたい」

 Jリーグを4度(2003年、2007年~10年)、天皇杯を2度(2007年、2014年)制覇。チームのタイトル獲得に貢献し、個人としても突出した結果を残した。外国人選手という括りを外しても、Jリーグ史上最高の選手の一人だ。

 彼が日本と日本人に感謝してくれるのとは別に、日本のフットボール界も彼の多大な貢献に深く感謝しなければなるまい。

取材・文●沢田啓明
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