川崎――大島の1点目の起点になるパスはお見事。

中村憲(背番号14)は大久保のゴールをアシストするなど「期待どおりのパフォーマンス」(岩本)でチームを勝利へと導いた。 写真:田中研治

【警告】横浜=下平(45+4分) 川崎=武岡(31分)、大久保(90+4分)
【MAN OF THE MATCH】小林 悠(川崎)
■川崎フロンターレ■
――先発出場――
GK 21 西部洋平 5.5
1失点した以外で、危ないシーンはほぼなかったけど、フィードで課題が残った。状況が苦しくなるようなところにボールを預けたりと、その判断が気になった。もともとは良いGKだし、そこを克服できれば、ひとつ上のレベルで戦えるはず。その意味では、川崎が優勝するための鍵は西部が握っているのかもしれない。彼のフィードがより冴えてくれば、川崎のパスサッカーもさらに機能するはず。期待したい。
DF 17 武岡優斗 5.5
31分のイエローカードをもらったシーンだけど、セカンドボールを拾えるポジショニングを誤ったように見えた。守備面の課題を改善できれば、今後も重宝されるはず。
DF 3 角田 誠 6
スムーズさを欠く場面もあったけど、新天地での開幕戦としては終始安定していた。相手の攻撃陣にもほとんど仕事をさせなかったし、及第点の出来と言える。特に大きな問題はなかった。
DF 5 谷口彰悟 6
ボールを受ける時のポジショニングが若干甘かった。パス回しのテンポが上がるように、あと1メートルを意識したい。そこが改善できれば2ボランチももっと楽になるはず。トラップするのかクリアするのかの判断が微妙なプレーもあったけど、大きな失態もなかっただけに、期待を込めて「6」とした。
MF 20 車屋紳太郎 5
インパクトは薄かった。レナトとの絡みを増やせれば、左サイドの攻撃はより脅威になるから、さらなる奮起に期待したい。
MF 16 大島僚太 6.5 MOM
前半からプレーに絡む機会が多く、パスワークに良いリズムを与えていた。中村とのコンビネーションも上々だった。高いキープ力でボールを奪われないから、チームに落ち着きをもたらしていた。特に1点目の起点になる小林に出したパスはお見事。課題をひとつ挙げるとするなら、どんどん2列目から飛び出してシュートも増やすこと。そうすれば、周りの評価も上がると思う。
MF 14 中村憲剛 6.5
前半は様子見でそこまで目立たなかったけど、後半は彼の高いテクニックが発揮されていたと思う。上手く後ろから抜け出して、3点目のアシストをマークした。期待どおりのパフォーマンスだった。
MF 18 エウシーニョ 6.5
遅いし、キックも今ひとつだったけど、1ゴール・1アシストと結果を出した。そこはやはり高く評価したい。ただ今日見た限りでは彼の特長がよく分からないし、未知数な部分は多いけど……。
FW 10 レナト 6.5
調子は良さそう。前を向いてボールを持てれば、非常に良い選手であることを改めて証明したし、多くのチャンスを作っていた。右足を鍛えれば、ワールドクラス。リーガ・エスパニョールでもやれるはず。それだけの実力を兼ね備えた選手だと思う。
FW 11 小林 悠 6.5
チーム2点目をゲットした場面では、前に行く振りをしてグッと止まり、栗原のマークを外してみせた。ペナルティエリアの中の駆け引きが向上した印象で、ゴールも冷静だった。その他でもサイドで起点となってチャンスを演出。非常に良かった。
FW 13 大久保嘉人 6
本調子にはまだ程遠いけど、しっかりと結果を出すあたりはさすが。今後、コンディションが上がってくればさらに活躍するだろう。
――途中出場――
MF 7 橋本晃司 6
わずかな出場時間だけど、ロスタイムに呼ばれるということは、それだけ監督から信頼されている証拠。プロとして試合に出ることは大事。開幕戦から勝ち試合に出られたのは本人の励みにもなるはず。なにより、現役時代の俺もそうだったけど、勝利給はデカい(笑)。
FW 9 杉本健勇 5
ポテンシャルは高いのだろうけど、大久保が下がって相手DFを引きつけてできたスペースを有効活用できていなかった。そこに走り込まず、すべて足もとでもらいたがる傾向にあるのが気になった。もっと長い距離を走って、シュートに持ち込むなり、深い位置に侵入するプレーが必要だと思う。66分から途中出場してシュートゼロは寂しすぎる。
DF 4 井川祐輔 6
出場時間はほんの数分だけど、縦パスが入った時に球際の強さを発揮。あの時間帯でも十分に計算できる選手。今年も頼りになりそうだ。
監督
風間八宏 7
開幕戦はどの布陣を使ってくるか注目していたけど、3-4-3、4-4-2とふたつのシステムを上手く使い分けて、選手もピッチ上で体現できていた。監督のやりたいことが確実に浸透している印象を受けた。
取材・構成:広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)
※MAN OF THE MATCH=岩本氏が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を平均とし、「0.5」刻みで評価。
――先発出場――
GK 21 西部洋平 5.5
1失点した以外で、危ないシーンはほぼなかったけど、フィードで課題が残った。状況が苦しくなるようなところにボールを預けたりと、その判断が気になった。もともとは良いGKだし、そこを克服できれば、ひとつ上のレベルで戦えるはず。その意味では、川崎が優勝するための鍵は西部が握っているのかもしれない。彼のフィードがより冴えてくれば、川崎のパスサッカーもさらに機能するはず。期待したい。
DF 17 武岡優斗 5.5
31分のイエローカードをもらったシーンだけど、セカンドボールを拾えるポジショニングを誤ったように見えた。守備面の課題を改善できれば、今後も重宝されるはず。
DF 3 角田 誠 6
スムーズさを欠く場面もあったけど、新天地での開幕戦としては終始安定していた。相手の攻撃陣にもほとんど仕事をさせなかったし、及第点の出来と言える。特に大きな問題はなかった。
DF 5 谷口彰悟 6
ボールを受ける時のポジショニングが若干甘かった。パス回しのテンポが上がるように、あと1メートルを意識したい。そこが改善できれば2ボランチももっと楽になるはず。トラップするのかクリアするのかの判断が微妙なプレーもあったけど、大きな失態もなかっただけに、期待を込めて「6」とした。
MF 20 車屋紳太郎 5
インパクトは薄かった。レナトとの絡みを増やせれば、左サイドの攻撃はより脅威になるから、さらなる奮起に期待したい。
MF 16 大島僚太 6.5 MOM
前半からプレーに絡む機会が多く、パスワークに良いリズムを与えていた。中村とのコンビネーションも上々だった。高いキープ力でボールを奪われないから、チームに落ち着きをもたらしていた。特に1点目の起点になる小林に出したパスはお見事。課題をひとつ挙げるとするなら、どんどん2列目から飛び出してシュートも増やすこと。そうすれば、周りの評価も上がると思う。
MF 14 中村憲剛 6.5
前半は様子見でそこまで目立たなかったけど、後半は彼の高いテクニックが発揮されていたと思う。上手く後ろから抜け出して、3点目のアシストをマークした。期待どおりのパフォーマンスだった。
MF 18 エウシーニョ 6.5
遅いし、キックも今ひとつだったけど、1ゴール・1アシストと結果を出した。そこはやはり高く評価したい。ただ今日見た限りでは彼の特長がよく分からないし、未知数な部分は多いけど……。
FW 10 レナト 6.5
調子は良さそう。前を向いてボールを持てれば、非常に良い選手であることを改めて証明したし、多くのチャンスを作っていた。右足を鍛えれば、ワールドクラス。リーガ・エスパニョールでもやれるはず。それだけの実力を兼ね備えた選手だと思う。
FW 11 小林 悠 6.5
チーム2点目をゲットした場面では、前に行く振りをしてグッと止まり、栗原のマークを外してみせた。ペナルティエリアの中の駆け引きが向上した印象で、ゴールも冷静だった。その他でもサイドで起点となってチャンスを演出。非常に良かった。
FW 13 大久保嘉人 6
本調子にはまだ程遠いけど、しっかりと結果を出すあたりはさすが。今後、コンディションが上がってくればさらに活躍するだろう。
――途中出場――
MF 7 橋本晃司 6
わずかな出場時間だけど、ロスタイムに呼ばれるということは、それだけ監督から信頼されている証拠。プロとして試合に出ることは大事。開幕戦から勝ち試合に出られたのは本人の励みにもなるはず。なにより、現役時代の俺もそうだったけど、勝利給はデカい(笑)。
FW 9 杉本健勇 5
ポテンシャルは高いのだろうけど、大久保が下がって相手DFを引きつけてできたスペースを有効活用できていなかった。そこに走り込まず、すべて足もとでもらいたがる傾向にあるのが気になった。もっと長い距離を走って、シュートに持ち込むなり、深い位置に侵入するプレーが必要だと思う。66分から途中出場してシュートゼロは寂しすぎる。
DF 4 井川祐輔 6
出場時間はほんの数分だけど、縦パスが入った時に球際の強さを発揮。あの時間帯でも十分に計算できる選手。今年も頼りになりそうだ。
監督
風間八宏 7
開幕戦はどの布陣を使ってくるか注目していたけど、3-4-3、4-4-2とふたつのシステムを上手く使い分けて、選手もピッチ上で体現できていた。監督のやりたいことが確実に浸透している印象を受けた。
取材・構成:広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)
※MAN OF THE MATCH=岩本氏が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を平均とし、「0.5」刻みで評価。