指揮官交代なしは健全な状態なのか
「降格なし」で気になるのは、いま下位に低迷するクラブがどれほどの危機感を持って試合に臨んでいるかという点だ。今季を「準備期間」と位置付け、勝敗以上に戦術の落とし込みにこだわるスタンスを強く否定するつもりはない。ただ、降格が復活するだろう来季に向け、それがベストなやり方かと言えば疑問だ。
来季、仮に残留争いに巻き込まれれば「自分たちのスタイル」などと言っていられなくなる。上位チームとの対戦では試合を壊してでも勝点1を狙う泥臭さが必須になるが、そうした必死さが今季の試合ではあまり見られないように映る。
今季のJ1では、9月20日現在で指揮官交代がひとつもない。違約金などの問題があるのは理解できる。とはいえ、「降格なし」だからといって、これは果たして健全な状態なのか。「まだ大丈夫」とあぐらをかいているようでは、来季きっと痛い目に遭う。勝負事なのだから、最重要視すべきはやはり勝敗。「こういうシーズンだからこそ、勝負にこだわりたい」という長谷川健太監督(FC東京)のコメントは真理を突いている。
文●白鳥和洋(サッカーダイジェスト編集長)
来季、仮に残留争いに巻き込まれれば「自分たちのスタイル」などと言っていられなくなる。上位チームとの対戦では試合を壊してでも勝点1を狙う泥臭さが必須になるが、そうした必死さが今季の試合ではあまり見られないように映る。
今季のJ1では、9月20日現在で指揮官交代がひとつもない。違約金などの問題があるのは理解できる。とはいえ、「降格なし」だからといって、これは果たして健全な状態なのか。「まだ大丈夫」とあぐらをかいているようでは、来季きっと痛い目に遭う。勝負事なのだから、最重要視すべきはやはり勝敗。「こういうシーズンだからこそ、勝負にこだわりたい」という長谷川健太監督(FC東京)のコメントは真理を突いている。
文●白鳥和洋(サッカーダイジェスト編集長)