「武藤不発」と新聞に書かれて辛かった時期も…
プレッシャーとの戦い――。思い返せば、武藤の最大の敵は重圧だったのかもしれない。
正式にプロ選手となった2014年シーズンは開幕スタメンの座こそ勝ち取ったが、初ゴールは8節のC大阪戦。決して順風満帆なスタートではなかった。
しかし、後半戦に入ると得点力を徐々に発揮。リーグ中断明けから次々とゴールを決め、J1では最終的に新人最多タイの13ゴールをマークした。
9月9日のベネズエラ戦で代表初ゴールを奪うなど、国際舞台での活躍もあり一躍スターダムにのし上がった。練習場にはファン・サポーターが押し寄せ、メディアからの取材も殺到。いわゆる“武藤フィーバー”が起こった。
周囲から期待される一方で、対戦相手の警戒も次第に高まった。文字通りの徹底マークに遭い、とりわけシーズン最終盤は不本意な結果が続いた。「たった1試合、ゴールを決められなかっただけで新聞に『武藤不発』と書かれるのは辛い」と、その胸中を吐露した時もあった。
警戒網が敷かれる中で迎えた新シーズン。2月の宮崎キャンプでは「プロの世界では2年目のジンクスもあるが、自分は違うというのを見せつけたい。プレッシャーを跳ね除けないといけない」と力強く抱負を語っていた。
徐々にコンディションを上げ、開幕週を迎えると自分に言い聞かせるように吐き出した。
「だいぶ調子も上がってきた。体もキレてる。ガンバはゼロックス・スーパーカップに勝って勢いに乗ってくると思う。かなりの激戦になるので、内容云々よりも初戦は結果にこだわりたい」。
自らを鼓舞するような言葉を並べて、使命感を胸に万博に乗り込んだ。
「1試合目で2ゴールできたことで肩の力を抜いてプレーできる」
不安、焦りは、またしても結果で吹き飛ばした。武藤はその要因を「プレッシャーに慣れてきた」と話し、同時に「逆に慣れすぎて熱い気持ちを忘れないようにしたい」と続けた。
プレッシャーから開放されたFC東京の若きエースにジンクスなど関係ない。また一段と大きくなった武藤は、今シーズンも大暴れしてくれるはずだ。
正式にプロ選手となった2014年シーズンは開幕スタメンの座こそ勝ち取ったが、初ゴールは8節のC大阪戦。決して順風満帆なスタートではなかった。
しかし、後半戦に入ると得点力を徐々に発揮。リーグ中断明けから次々とゴールを決め、J1では最終的に新人最多タイの13ゴールをマークした。
9月9日のベネズエラ戦で代表初ゴールを奪うなど、国際舞台での活躍もあり一躍スターダムにのし上がった。練習場にはファン・サポーターが押し寄せ、メディアからの取材も殺到。いわゆる“武藤フィーバー”が起こった。
周囲から期待される一方で、対戦相手の警戒も次第に高まった。文字通りの徹底マークに遭い、とりわけシーズン最終盤は不本意な結果が続いた。「たった1試合、ゴールを決められなかっただけで新聞に『武藤不発』と書かれるのは辛い」と、その胸中を吐露した時もあった。
警戒網が敷かれる中で迎えた新シーズン。2月の宮崎キャンプでは「プロの世界では2年目のジンクスもあるが、自分は違うというのを見せつけたい。プレッシャーを跳ね除けないといけない」と力強く抱負を語っていた。
徐々にコンディションを上げ、開幕週を迎えると自分に言い聞かせるように吐き出した。
「だいぶ調子も上がってきた。体もキレてる。ガンバはゼロックス・スーパーカップに勝って勢いに乗ってくると思う。かなりの激戦になるので、内容云々よりも初戦は結果にこだわりたい」。
自らを鼓舞するような言葉を並べて、使命感を胸に万博に乗り込んだ。
「1試合目で2ゴールできたことで肩の力を抜いてプレーできる」
不安、焦りは、またしても結果で吹き飛ばした。武藤はその要因を「プレッシャーに慣れてきた」と話し、同時に「逆に慣れすぎて熱い気持ちを忘れないようにしたい」と続けた。
プレッシャーから開放されたFC東京の若きエースにジンクスなど関係ない。また一段と大きくなった武藤は、今シーズンも大暴れしてくれるはずだ。