【FC東京】不敗神話は続く。武藤嘉紀が2ゴールに込めた想い

カテゴリ:Jリーグ

サッカーダイジェスト編集部

2015年03月08日

「武藤不発」と新聞に書かれて辛かった時期も…

昨季は執拗なマークに遭いコンディションを落とす時期もあったが、今季は開幕から好スタート。 (C) SOCCER DIGEST

画像を見る

 プレッシャーとの戦い――。思い返せば、武藤の最大の敵は重圧だったのかもしれない。
 
 正式にプロ選手となった2014年シーズンは開幕スタメンの座こそ勝ち取ったが、初ゴールは8節のC大阪戦。決して順風満帆なスタートではなかった。
 
 しかし、後半戦に入ると得点力を徐々に発揮。リーグ中断明けから次々とゴールを決め、J1では最終的に新人最多タイの13ゴールをマークした。
 
 9月9日のベネズエラ戦で代表初ゴールを奪うなど、国際舞台での活躍もあり一躍スターダムにのし上がった。練習場にはファン・サポーターが押し寄せ、メディアからの取材も殺到。いわゆる“武藤フィーバー”が起こった。
 
 周囲から期待される一方で、対戦相手の警戒も次第に高まった。文字通りの徹底マークに遭い、とりわけシーズン最終盤は不本意な結果が続いた。「たった1試合、ゴールを決められなかっただけで新聞に『武藤不発』と書かれるのは辛い」と、その胸中を吐露した時もあった。
 
 警戒網が敷かれる中で迎えた新シーズン。2月の宮崎キャンプでは「プロの世界では2年目のジンクスもあるが、自分は違うというのを見せつけたい。プレッシャーを跳ね除けないといけない」と力強く抱負を語っていた。
 
 徐々にコンディションを上げ、開幕週を迎えると自分に言い聞かせるように吐き出した。
「だいぶ調子も上がってきた。体もキレてる。ガンバはゼロックス・スーパーカップに勝って勢いに乗ってくると思う。かなりの激戦になるので、内容云々よりも初戦は結果にこだわりたい」。
 
自らを鼓舞するような言葉を並べて、使命感を胸に万博に乗り込んだ。
 
「1試合目で2ゴールできたことで肩の力を抜いてプレーできる」
 
 不安、焦りは、またしても結果で吹き飛ばした。武藤はその要因を「プレッシャーに慣れてきた」と話し、同時に「逆に慣れすぎて熱い気持ちを忘れないようにしたい」と続けた。
 
プレッシャーから開放されたFC東京の若きエースにジンクスなど関係ない。また一段と大きくなった武藤は、今シーズンも大暴れしてくれるはずだ。
【関連記事】
【J1採点&寸評】1stステージ1節|全9カードの出場選手&監督を現地記者が評価
【J1採点&寸評】G大阪×FC東京|武藤が殊勲の2ゴール!
【J1】2015シーズンが開幕! 前回王者を相手に武藤が2ゴール
2015 J1 1stステージ日程【1節~6節】
【J1】サッカーダイジェスト担当記者が2015シーズンを展望 FC東京編|“武藤依存症”を改善できるか

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト なでしこJに続け!
    4月10日発売
    U-23日本代表
    パリ五輪最終予選
    展望&ガイド
    熾烈なバトルを総力特集
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト 世界各国の超逸材を紹介!
    4月18日発売
    母国をさらなる高みに導く
    「新・黄金世代」大研究
    列強国も中小国も
    世界の才能を徹底網羅!!
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 高校サッカーダイジェストVo.40
    1月12日発売
    第102回全国高校選手権
    決戦速報号
    青森山田が4度目V
    全47試合を完全レポート
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ