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京都橘の万能型ストライカー西野太陽が徳島内定を勝ち取るまで――。「もっと高いレベルでプレーした方が成長できる」

カテゴリ:高校・ユース・その他

森田将義

2020年09月15日

「海外でも十分通用する選手になってくれないかなと期待しています」(米澤監督)

高いレベルでのプレーを求め進学した京都橘で、技術に加えメンタル面も大きく向上した。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

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 京都橘での日々を過ごすうち、従来から備えていた裏への抜け出しや膝下の振り、スピードを持ってタイミングよくスペースへ抜け出す動きが向上。また、苦手としていた中央の狭い場所でボールを受ける動きも改善が見られ、今では密集でも相手に捕まらずフリーでボールを引き出せるようになった。何より、大きく変わったのはメンタル面で、成長を間近に見てきた両親はこう口にする。

「チームメイトとか周りのことを考えて行動したり、プレーできるようになった。心技体すべてにおいて成長が見られたと思います」(洋子さん)
「高校に入ってから物事の考え方が変わり、しっかり自分の意見を言えるようになった」(父・彰一さん)

 アカデミー出身ということもあり、入学当初から西野をマークしていた徳島は、高校2年生の夏に練習へと呼び寄せ、獲得の意思を固めた。8月11日に入団内定が決まってからは夏休みを利用し、長期の練習参加も経験した。

「昨年練習参加した時と比べ、スピードや判断力での成長を感じた。ドリブルを仕掛けてシュートを打つ場面や、シュートのアイデアも増えた」
 
 徳島には、今季リーグ戦で7ゴールを奪うFW垣田裕暉やMF杉森考起など、実力派のアタッカーが多く、勉強になることが多かったという。とくに垣田にはトラップやポストプレー、ゴール前で心掛けていることなど、点取り屋としての極意を教わった。

 また、京都橘に進学してからも欠かさず試合をチェックするほど徳島愛が強い西野にとって、幼少期から見てきた選手とボールを追い掛けるのも刺激になっている。今年で徳島在籍9年目を迎えるFW佐藤晃大は憧れの存在で、練習参加した際はランニングをする佐藤にずっと並走し、プロで活躍するためのアドバイスを貰った。

「まだまだ伸びしろもあって、身体ももう一回り大きくなると思うので、海外でも十分通用する選手になってくれないかなと期待しています」(米澤監督)

 監督の言葉からも分かる通り、さらなる成長を遂げる余地は十分にある。偉大な先輩たちに揉まれながらも、佐藤のように徳島の象徴と呼ばれる存在になれるか注目だ。

取材・文●森田将義(サッカーライター)
 
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