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【柏】オルンガ、江坂、呉屋を前線に並べた4-3-1-2は、“最強システム”となり得るか?

カテゴリ:Jリーグ

志水麗鑑(サッカーダイジェスト)

2020年09月10日

「相手のシステムありきの部分も多少はある」

柏レイソル対ガンバ大阪のフォーメーション

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 4-3-1-2システムへの外野の期待感とは裏腹に、選手や監督は冷静だった。古賀太陽は言う。

「相手の3枚のうちのひとりを上手く引き出せて、食いつかせられたからこその1点目。その背中を上手く突けたと思うと、相手のシステムありきの部分も多少はある」

「相手ありき」についてはネルシーニョ監督も次のように話していた。

「(4-3-1-2システムは)勝つための策であったことは間違いないです。相手のフォーメーションが3バックだったので、大翔とミカの2トップにした。彼らが相手の最終ラインに駆け引きすれば敵にとっては脅威となる。『相手の最終ラインと駆け引きをしながら、ボールを奪った瞬間に背後を取りに行くことをやってほしい』と彼らには言ってピッチに送り出しました。前半も後半も大翔とミカがそれを狙ってくれたおかげで、決定機を何度も作ったと思います。そこがゲームプランだった」
 
 フォーメーションうんぬんよりも、むしろ大事なのは、対戦相手を分析し、敵の弱点を突けるかどうか。その手段のひとつとしてシステムがあり、ガンバ戦は相手が3-5-2のハイラインだったからこそ、4-3-1-2が効いたのだろう。江坂は言う。

「チームとして明確にミカと大翔を活かすという狙いがあった。ふたりが動いた次のスペースを活かす明確な狙いもあったので、そこを前半から狙って良い形でボールが入ってきた。相手がハイラインということもあって、1点目もハイラインの裏を突けた。ミカと大翔のパワーを上手く使えた。チーム全体としても狙えて、コンパクトにもできたのかなと思います」

 システムよりも称賛すべきは、対戦相手に応じて最適なゲームプランを用意するネルシーニョ監督と、その戦術を臨機応変に遂行する選手たちの対応力なのかもしれない。

「監督も戦術を細かく説明して自分たちに落とし込んでくれますし、それを中でタニくんや次郎さんを中心に、話し合いながら助け合いながらできていると思います」(江坂)

 圧倒的な個の力を発揮するオルンガや江坂、名将・ネルシーニョ監督だけでなく、チームを下支えするベテランの存在も心強い。リーグ2連勝で現在5位。柏の勢いはまだまだ続きそうだ。

取材・文●志水麗鑑(サッカーダイジェスト編集部)
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