ヘーネス名誉会長は称賛したDFは?
3、ダビド・アラバ(DF)
フリック監督は、コバチ政権下でベンチ要員になることが多かったトーマス・ミュラーを再び中心に据え、右SBが主戦場となっていたヨシュア・キミッヒをセントラルMFで起用した(再開後のCLではバンジャマン・パバールの故障もあり、右SBで出場)。この2点とともに決定的な“人事”となったのが、ダビド・アラバの起用法だ。
オールラウンダーで知られるオーストリア代表戦士だが、そのキャリアの大半を左SBでプレーし、そこで十分にひかり輝いていた。だが、フリックはCBで起用。これが見事に当たり、リスボンでのCL決勝では、アラバの統率するバイエルンの鉄壁な最終ラインにパリSGは歯が立たなかった。
クラブのウリ・ヘーネス名誉会長も「アラバは、センターバックとして卓越した選手に成長した。この新しいポジションでさらなる飛躍を遂げ、プレー面だけでなく、責任を背負うという意味でも改善された」と称賛。ワールドクラスの域に到達したと言っていいだろう。
文●パトリック・シュトラッサー(アーベントツァイトゥング紙バイエルン番)
翻訳●円賀貴子
【著者プロフィール】
Patrick STRASSER(パトリック・シュトラッサー)/1975年ミュンヘン生まれ。10歳の時からバイエルンのホームゲームに通っていた筋金入りで、1998年に『アーベントツァイトゥング』紙の記者になり、2003年からバイエルンの番記者を務める。2010年に上梓した『ヘーネス、ここにあり!』、2012年の『まるで違う人間のように』(シャルケの元マネジャー、ルディ・アッサウアーの自伝)がともにベストセラーとなった。
フリック監督は、コバチ政権下でベンチ要員になることが多かったトーマス・ミュラーを再び中心に据え、右SBが主戦場となっていたヨシュア・キミッヒをセントラルMFで起用した(再開後のCLではバンジャマン・パバールの故障もあり、右SBで出場)。この2点とともに決定的な“人事”となったのが、ダビド・アラバの起用法だ。
オールラウンダーで知られるオーストリア代表戦士だが、そのキャリアの大半を左SBでプレーし、そこで十分にひかり輝いていた。だが、フリックはCBで起用。これが見事に当たり、リスボンでのCL決勝では、アラバの統率するバイエルンの鉄壁な最終ラインにパリSGは歯が立たなかった。
クラブのウリ・ヘーネス名誉会長も「アラバは、センターバックとして卓越した選手に成長した。この新しいポジションでさらなる飛躍を遂げ、プレー面だけでなく、責任を背負うという意味でも改善された」と称賛。ワールドクラスの域に到達したと言っていいだろう。
文●パトリック・シュトラッサー(アーベントツァイトゥング紙バイエルン番)
翻訳●円賀貴子
【著者プロフィール】
Patrick STRASSER(パトリック・シュトラッサー)/1975年ミュンヘン生まれ。10歳の時からバイエルンのホームゲームに通っていた筋金入りで、1998年に『アーベントツァイトゥング』紙の記者になり、2003年からバイエルンの番記者を務める。2010年に上梓した『ヘーネス、ここにあり!』、2012年の『まるで違う人間のように』(シャルケの元マネジャー、ルディ・アッサウアーの自伝)がともにベストセラーとなった。