15ゴールを挙げて得点王を獲得
8月23日に開催されたチャンピオン・リーグ決勝で、バイエルンはキングスレー・コマンが挙げた1点を守りきり、パリ・サンジェルマンを撃破。7年ぶり6度目の戴冠を果たした。8連覇を成し遂げたブンデスリーガ、2年連続で制したDFBカップと合わせて、3冠の偉業達成だ。
昨年11月に成績不振でニコ・コバチ監督を解任したチームは、いかにして蘇ったのか。地元紙『Abendzeitung』で2003年からバイエルンの番記者を務めるパトリック・シュトラッサー氏に、3人の立役者を挙げてもらった。
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1、ハンジ・フリック監督
バイエルン首脳陣と当時監督だったニコ・コバチの快諾により、2019年の夏、フリックはペーター・ヘルマンの後任としてアシスタントコーチとなった。68歳とベテランコーチのヘルマンは、ユップ・ハインケス監督のアシスタントを務め、18年にハインケスが退任してからも、引き続き職に留まっていた。
当時、フリーの身だったフリックは、監督の弟であるロベルト・コバチに続く二人目のアシスタントコーチとなった。いま振り返ると、これは最高の選択だった。そのノウハウ、練習でのインプット、温かい人間性ですぐにリスペクトされ、認められた。
キャプテンのマヌエル・ノイアーをはじめ、トーマス・ミュラー、ジェローム・ボアテングは、2014年のブラジル・ワールドカップで世界制覇を成し遂げたドイツ代表のメンバーで、ヨアヒム・レーブ監督の右腕としてチームを支えたこの戦術家の能力をよく知っていた。そして、昨年11月に解任されたコバチの後任の座に就くと、重鎮たちは監督としての手腕も高く評価した。
就任からわずか10か月で3冠達成。アシスタントコーチから欧州の最高峰に上り詰めるとは、なんという偉業、なんという男だろうか。最大の功労者はこの指揮官をおいて他にいないだろう。
昨年11月に成績不振でニコ・コバチ監督を解任したチームは、いかにして蘇ったのか。地元紙『Abendzeitung』で2003年からバイエルンの番記者を務めるパトリック・シュトラッサー氏に、3人の立役者を挙げてもらった。
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1、ハンジ・フリック監督
バイエルン首脳陣と当時監督だったニコ・コバチの快諾により、2019年の夏、フリックはペーター・ヘルマンの後任としてアシスタントコーチとなった。68歳とベテランコーチのヘルマンは、ユップ・ハインケス監督のアシスタントを務め、18年にハインケスが退任してからも、引き続き職に留まっていた。
当時、フリーの身だったフリックは、監督の弟であるロベルト・コバチに続く二人目のアシスタントコーチとなった。いま振り返ると、これは最高の選択だった。そのノウハウ、練習でのインプット、温かい人間性ですぐにリスペクトされ、認められた。
キャプテンのマヌエル・ノイアーをはじめ、トーマス・ミュラー、ジェローム・ボアテングは、2014年のブラジル・ワールドカップで世界制覇を成し遂げたドイツ代表のメンバーで、ヨアヒム・レーブ監督の右腕としてチームを支えたこの戦術家の能力をよく知っていた。そして、昨年11月に解任されたコバチの後任の座に就くと、重鎮たちは監督としての手腕も高く評価した。
就任からわずか10か月で3冠達成。アシスタントコーチから欧州の最高峰に上り詰めるとは、なんという偉業、なんという男だろうか。最大の功労者はこの指揮官をおいて他にいないだろう。
2、ロベルト・レバンドフスキ(FW)
もはや、多くを語る必要はないだろう。ブンデスリーガ(34点)、DFBカップ(6点)に続き、CLでも15ゴールを挙げて得点王を獲得。公式戦47試合55ゴールと、驚異的なペースでネットを揺らし続けたエースの貢献度は、欧州の舞台でもやはり格別だった。
32歳のポーランド代表FWは、まさにキャリア最高の時を迎えている。コロナ禍の影響で中止となったバロンドールがもし選出されていれば、初の栄誉を手にしていたかもしれない。それほど、今シーズンのパフォーマンスは圧巻だった。
もはや、多くを語る必要はないだろう。ブンデスリーガ(34点)、DFBカップ(6点)に続き、CLでも15ゴールを挙げて得点王を獲得。公式戦47試合55ゴールと、驚異的なペースでネットを揺らし続けたエースの貢献度は、欧州の舞台でもやはり格別だった。
32歳のポーランド代表FWは、まさにキャリア最高の時を迎えている。コロナ禍の影響で中止となったバロンドールがもし選出されていれば、初の栄誉を手にしていたかもしれない。それほど、今シーズンのパフォーマンスは圧巻だった。