周りも監督たちもまだやれると言ってくれたというけど、内田自身はアントラーズの先輩たちが築いてきた伝統に対して、誠実でいたかったんだろうね。だって、続けようと思ったら12月まで引退を引っ張って給料をもらうことだって出来たはずだ。それでも「ダメだ」と思った瞬間に潔く、自ら身を引くなんてことは誰にでも出来ることじゃない。最後のメッセージは、これからプロを目指す人たちや現役のプロ選手たちはもとより、社会的にもいろんなひとの心に響いたんじゃないかな。
内田はあんなに甘いマスクを持っているのに、現役生活では浮ついたところがなくて変な噂もなかった。いろんなところに出しゃばることもないし、サッカー界では自分らしい“立ち位置”を持ったひとだったよね。きっと引退後も、指導者なのか、フロントなのか、解説者なのか分からないけど、少し様子を見ながら、自分らしくサッカー界に貢献してくれるんじゃないかな。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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