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ガンバが獲得した2019年のU-15年代最高クラスの才能。街クラブの超逸材はなぜ世代最強チームを選んだのか?

カテゴリ:高校・ユース・その他

竹中玲央奈

2020年08月26日

“世代最強”のチームを選んだ理由。アカデミー首脳陣も評価するのは…

昨年のクラブユース選手権U-15で得点王を獲得。一躍脚光を浴びる存在となった(11番が池田)。写真:竹中玲央奈

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 それでも、世代最強チームを戦いの場に選んだ理由を池田はこう語る。

「(試合に)出られないかもという思いはありました。ただ、ガンバは強烈な選手が2人(鈴木と南野)いるので、そこにどれだけ自分が入り込めるか勝負をしたかったんです。それに、ガンバは誰もが知っているようなチームでユースも名門。自分を磨くならここしかないと思って、決めました」
 
 あえて、難しい環境に飛び込んだ形になる。加入を決める前段階の練習参加では「決定力や、止める蹴るの技術、個人の能力が全く違う」と周囲に驚きを隠せず自身とのレベルの差を感じた。ただ、改めて正式にメンバーの一員となって日々を過ごす中で、通用する部分を感じたとも言う。

「自粛が空けて6月になってやっと入寮できて練習も始まりました。そこで、それまでずっと分からなかったんですけど、シュートの部分では戦えるなと。ここで競っていきたいですね」

 20年以上、横浜F・マリノス の育成組織に携わり、今季よりG大阪のアカデミー・ヘッド・オブ・コーチングに就任した坪倉進弥氏も「シュートレンジの広さとパンチ力は、良いものがある」と口にする。
 
 そして、MIOの指導者陣は口を揃えてこう言っていた。
「(池田)は、最後に決める力を持っていた」

 広大なスペースを活かす戦術の中で存在感を出してき一方、ブロックを作り“守り”に主眼を置く相手と対峙する中、狭いスペースをすり抜けていく技術とアイデアはまだ足りない部分と本人も自覚する。

 ただ、彼に関わる周囲の人物が認めるゴールを奪う力、得点の感覚というのは、技術を教える以上に難しい。この部分を備えているだけで 大きなアドバンテージでもある。

「日本代表になりたい」こう夢を語る滋賀の街クラブが生んだスター候補生が歩む道のりは険しいことは間違いない。ただ、決して真似できないスペシャリティが彼をさらに上の舞台に押し上げる可能性は大いにあるだろう。

取材・文●竹中玲央奈(フリーライター)
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