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【千葉】夏場の“5連戦”で貫いた「2チーム体制」――露呈した問題点とJ1昇格に向けた収穫

カテゴリ:Jリーグ

赤沼圭子

2020年08月25日

フィールドプレーヤー全員を入れ替えて臨んだ第14節は…

徳島戦で得点を決めた船山(左)とアシストした田口(右)。写真:山崎賢人(サッカーダイジェスト写真部)

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 第13節からフィールドプレーヤー全員を入れ替えて臨んだ第14節・徳島戦は、守備ブロックを築いてボールを奪い、カウンター攻撃を仕掛ける策がハマり、前半アディショナルタイムに先制した。

 しかし、フィニッシュの局面でシュートの精度を欠き、追加点を奪えずにいると、ユン・ジョンファン監督が動く。1点リードした状況で70分に2枚替え。5バックにして守りに入るものの、グラウンダーのスルーパスを多用する“地上戦”を仕掛けてきた徳島の対応に手を焼き、終盤に2失点。1-2と逆転負けを喫した。

 試合後にユン監督は、「5バックへの変更は時間的に早すぎて判断ミスだった」と悔やんだ。たしかに早かったのかもしれないが、やはりDFの間や裏にタイミングよく選手が入ってくる攻撃への対応の質を上げないと、4バックでも5バックでも失点は防げない。

 相手の攻撃にはブロックの守備と前からプレスをかける守備のどちらが適切かという的確な状況判断をし、それを実行に移す決断力を含めた柔軟な対応力を発揮できるようになる必要がある。第9節・群馬戦(1-2で敗戦)と同様にほぼラストプレーのCKで失点してしまう勝負弱さも改善したいところだ。
 
 夏場の“5連戦”を終え、勝点19で10位に付ける千葉。連敗は痛手だが、徳島戦はマイナス材料ばかりではなかった。負傷から復帰したMF堀米勇輝がカウンター攻撃で得意のドリブル突破を駆使するなど攻撃を活性化すれば、今季は交代出場で、左サイドハーフで起用されることが多いFW船山貴之がキレを取り戻し、今季初得点をマーク。「2チーム体制」を質の上でも可能としている。

 42節まであるJ2リーグはまだ序盤戦が終わったところ。連敗で改めて露呈した問題点を早急に改善すれば、J1昇格争いにはまだ十分加われる。

取材・文●赤沼圭子(フリーライター)
 
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