そのサッカー人生に対して「ありがとう」と言いたい
それが本音かどうかは分からない。右膝に大怪我を負って、その代表戦を最後に離脱してから実戦復帰するまでに要した期間はおよそ1年9か月。ドイツのドクターに「手術したら引退だ。二度と復帰できない」と警告されながらも、それを無視する形で右膝を手術しただけに、「ああ、やばいのかな」という不安もあった。鹿島にカムバックしてからも度重なる怪我に悩まされ、満足したパフォーマンスを見せられなかったことを考えれば、もしかしたら後悔はあるのかもしれない。
しかし膝の大怪我がクローズアップされがちだが、鹿島時代にリーグ3連覇を達成し、シャルケではチャンピオンズ・リーグという至高の舞台を経験。さらに日本代表としてワールドカップにも出場するなど、プロとして十分な実績を残した。選手の平均寿命が短いと言われるプロサッカー界で、内田は間違いなく成功者のひとりだ。怪我に潰された悲運のフットボーラーなどと、彼のことをそう形容すべきではないだろう。
しかし膝の大怪我がクローズアップされがちだが、鹿島時代にリーグ3連覇を達成し、シャルケではチャンピオンズ・リーグという至高の舞台を経験。さらに日本代表としてワールドカップにも出場するなど、プロとして十分な実績を残した。選手の平均寿命が短いと言われるプロサッカー界で、内田は間違いなく成功者のひとりだ。怪我に潰された悲運のフットボーラーなどと、彼のことをそう形容すべきではないだろう。
ここまで書いて、ふと思う。おそらくやりきったであるだろう彼のサッカー人生に対しては、悲しむのではなく「最高の男気を見せてくれて、ありがとう」と感謝の気持ちを伝えるのが礼儀ではないかと。
少なくとも、これだけは断言できる。あなたは、日本サッカー界に偉大な足跡を残した真のフットボーラーだった。
取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェスト編集長)
【PHOTO】32歳を迎えた内田篤人!右サイドを駆け抜けたキャリアを厳選ショットで振り返り!
少なくとも、これだけは断言できる。あなたは、日本サッカー界に偉大な足跡を残した真のフットボーラーだった。
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