そこで鍵を握るのが、ボランチでコンビを組む野澤英之と武田将平だ。２人は試合を重ねるごとに前へ出ていく守備の回数が増えている。さらにチーム内での信頼も高まっており、守備時に前線の選手、とくにジュニオール・バホスをいかにコントロールできるかがポイントになるだろう。
J・バホスはここまで３ゴールと結果を出していることもあってか、昨季までの気まぐれさがここ最近は顔を覗かせ、守備面ではさぼる場面も多い。攻撃の貢献度の高さは抜群の、ブラジル人ストライカーに気持ちよくプレーさせつつ、守備のタスクをいかにこなさせるかはチームとしての大きなミッションと言える。指揮官も、山口戦後には「バホスであっても守備でやるべきことはやらないといけない」と言及している。
ポイントはJ・バホスをいかにコントロールするか
今季の過密日程を考えれば、怪我をしがちなJ・バホスが出続けることは不可能で、ひとりの強力な助っ人に頼る戦い方で走り抜けるほど甘くはない。若手を起用しながらメンバーを入れ替えての戦いは、チームとして攻守でアグレッシブに戦うスタイルへの移行を図る上では、追い風にもなるだろう。シーズンが終わった時、これまでの「外国人頼りの攻撃」という甲府のイメージが変わっていることが、チームが進化している証しとも言えるのではないだろうか。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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