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「大久保や家長と決定的に違ったのは…」久保建英はなぜ結果を残せたのか?マジョルカ番記者が明かす舞台裏【現地発】

カテゴリ:海外日本人

ガブリエル・フォルテサ(スペイン『AS』紙記者)

2020年07月30日

ラテン的なユーモアセンスも

リーガのデビューシーズンで一気に全国区となった久保。(C) Getty Images

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 タケ・クボのマジョルカでのレンタル生活が終わった。

 昨夏すでにラ・リーガが開幕してからの入団だったが、出番を与えられるたびにアピールを続け、徐々に出場機会が増加。再開後は、チームの中心選手として君臨するまで首脳陣とチームメイトの信頼を勝ち取った。35試合に出場し、うち先発出場が23試合。4ゴール・4アシストという数字は、十分に及第点を与えられるはずだ。

 ドリブルは鋭く、パスは正確、視野が広く状況判断力も突出している。特筆すべきは、チーム随一のテクニックの持ち主ながら、その振る舞いに全くエゴイストな面がないことで、クチョ・エルナンデス、アンテ・ブディミル、ダニ・ロドリゲス、アレハンドロ・ポソといったそれぞれタイプの異なる周囲の選手たちと軽快にパスを交換しながら、攻撃を引っ張った。マジョルカは残念ながら1年で降格してしまったが、タケはチームの希望の星であり続けた。
 
 タケの謙虚な姿勢は自らを顧みる際にも共通している。満足できないパフォーマンスに終わった試合の後は、真っ先に反省し、そうした日々の取り組みが成長を加速させているのは間違いない。

 ただ謙虚さは日本人選手に共通して見られる傾向だ。タケが彼らと異なるのは同時に大胆さも持ち合わせている点だろう。幼少時代をバルセロナで過ごした関係で、スペイン語を流暢に操り、スペインの生活習慣にも順応しているのはよく知られている事実だが、その経験がまた物怖じしないパーソナリティの形成を促したのだ。

 だからだろう。タケはラテン的なユーモアセンスも持っており、その一面が見られたのが中断期間中にクラブが実施したクチョ・エルナンデスとのダブルでのリモートインタビューだ。クチョはタケより2歳年上の21歳。年齢が近いこともあり、タケにとってはマジョルカでもっとも気の合うチームメイトのひとりだった。ピッチ上でもふたりのコンビネーションの高さは際立っていたが、インタビューでも仲の良さを見せつけた。

 マジョルカのファンも参加したこのインタビューは、プレーステーションがどちらが上手いか、どちらが走るのが速いか、今シーズンにどちらがゴールを多く決めるか(最終的に5点対4点でクチョに軍配)など“ライバル心”を刺激する内容で、両者は冗談も交えながら一つひとつの質問に丁寧に答えていた。
 
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