【鹿島】先発した3試合で必ず勝点をもたらす遠藤康。そこに必然性はあるのか?

カテゴリ:Jリーグ

広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)

2020年08月05日

「どこか空いたら、自分がそこに入って」

オンライン取材に応じた遠藤。「考えてやっていますよ、そういう歳だし(笑)」とうそぶくが、32歳の技巧派レフティは、その熟練の技巧でチームをさらなる高みへと引き上げる。(C)KASHIMA ANTLERS

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「特に深く意識して、“これをやっている”というのは正直、ないですね。今、取り組んでいるビルドアップに関して言えば、CBとボランチとSBで(相手を)剥がしてくれたら、前の選手はすごく楽っていうのはあるんですけど、後ろだけにやらせるわけにはいかないというか、それはそれでリスクはあるので。そこに前線の選手がちょっと手助けをしているっていう感覚ですね」

 そのサポートのタイミングは、「どこか空いたら、自分がそこに入って、という感じ」。つぶさに状況を観察し、アンテナを張り巡らせ、行動に移す。

「あっちにパスが出るなってなった時、みんな動き出すから、そういう時にここが空くなとか、いろいろ考えたり。やっぱり、全員が前向きでボールをもらえるように。僕はそれを意識してやっていますね」

 チーム全体のボールの動かし方については「余裕が出てきたというか、自信を持ち始めたんじゃないかな。一人ひとりがボールを持った時、ちゃんと狙いを持ってパスを出すようになってきた」と手応えを語る。

 自分たちでボールを握り、アクションを起こす。狙いとするサッカーの土台が形成され、勝点という目に見える数字も積み上げられるようになってきたチームを、柔軟なテクニックと優れた戦術眼を兼備する遠藤が、さらに高みへと引き上げる。

取材・文●広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)

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