「俺たちは騙された」アルゼンチン人が抱くビエルサへの“疑念”。日韓W杯のショックは今も…【南米サッカー秘蔵写真コラム】

カテゴリ:メガクラブ

ハビエル・ガルシア・マルティーノ

2020年08月03日

プレミア昇格に導いたビエルサを絶賛する風潮には…

 深刻な経済難に襲われて不況のどん底にあった当時のアルゼンチンにおいて、そんな代表チームは国民の希望だった。大会前には代表選手たちが国民にサポートを送るCMまで流れ、予選ではホームとアウェーを合わせてほぼ全試合を取材した私も、確かな可能性を感じさせてくれるチームとして大きな期待を抱いていた。

 それだけに敗退時のショックはとてつもなく大きく、今でもアルゼンチンにはあの時の失望感を拭い切れない人が多い。私もその1人だ。

 ビエルサが優れた指導者で、サッカー界に多くの教えを残せる人物であるという評価には反論しない。彼の教えを受けたディエゴ・シメオネ、マルセロ・ガジャルド、マティアス・アルメイダ、マウリシオ・ポチェティーノらが国際的に認められる監督として、結果を出しているのも偶然ではないだろう。
 
 だが、今シーズンにリーズをプレミアリーグに復帰させたことで、彼を絶賛する風潮にはどうしても乗ることができないというアルゼンチン人は少なくない。ビエルサを崇拝する人たちは皆「結果よりもプロセスが重要」と言うが、日韓W杯でのショックは、それまでのプロセスをリアルタイムで、間近で見ていたからこそ大きかった。

「あれほど期待させておきながら」というやりきれない思いは、21年前のエル・ロコのイメージとともに、私の心の中にも刻まれたままとなっている。

文●ハビエル・ガルシア・マルティーノ text by Javier Garcia MARTINO
訳●チヅル・デ・ガルシア translation by Chizuru de GARCIA

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