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【J指揮官の肖像】群馬・服部浩紀監督|『アジアの虎』が地元凱旋「“群馬の虎”育てる!」

カテゴリ:Jリーグ

伊藤寿学

2015年02月24日

ストライカーとしての自分の経験を伝えて日本人FWを一人前に。

今季、群馬は計12人の新戦力が加入。前列左から鈴木、小林亮、松下、服部監督、アクレイソン、オリベイラ、タンケ。後列左から大岩、江坂、吉濱、小林誠、小牟田、川岸。

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「現役生活に悔いがないと言えばウソになる。誰にでも『もっとできた』とか『やりたかった』という気持ちがあると思う。監督という立場にはなるが、Jリーグのピッチに戻ることができて、大きなやりがいを感じている」
 
 J指導歴なしで戦国模様のJ2へと殴り込みをかけるが不安はない。就任会見から約2か月、取材陣からたびたびJでの監督未経験を指摘されても動じることはなかった。数々の修羅場をくぐり抜け身につけた度胸が備わっている。
 
「誰でも最初はゼロからのスタート。確かにJ経験はないが、逆に知らないからこそできることもある。経験がないのを悲観するのではなく、前向きに、恐いもの知らずで新しい世界へチャレンジしていく。これまでサッカー人生で培った自分の目を大切にして、自分の目を信じてやっていく」
 
 就任後、重要な任務のひとつとして挙げているのが、ストライカーの育成だ。群馬は、昨季までの得点源だったダニエル・ロビーニョ、平繁龍一、青木孝太の3選手が揃ってチームを去った。
 
 今季は、タンケ、オリベイラのブラジル人FWを獲得したが、チームの躍進には日本人ストライカーの成長が欠かせない。指揮官は、駒澤大卒のルーキー小牟田洋佑、3年目の野崎桂太、2年目の大津燿誠の3選手の名を挙げて期待を寄せるとともに、彼らを鍛え上げていくつもりだ。
 
「自分は現役時代に『アジアの虎』と呼ばれていたが、まずは『群馬の虎』を育てることが自分の役割。それぞれ良いものを持っているので、ストライカーとしての自分の経験を伝えて、一人前に育てていきたい。目標値を上げさせて、より高い場所を目指していくことが一番重要だと思う」
 
 高校卒業以来25年ぶりの地元凱旋となる服部監督は、3月8日の横浜FCとの開幕戦に照準を定めてチーム作りを進めている。
「フリューゲルスの志を引き継いだ横浜FCと対戦することは自分にとっても感慨深い。群馬にとっても7年ぶりのホームでの開幕戦となるし、単なる一戦ではない」
 
 義理人情とからっ風の地で育ち、J創設期を沸かせた服部浩紀。12年の時間を経てJリーグに返り咲いた『アジアの虎』が今季のJ2を席巻する。
 
PROFILE はっとり・ひろき/1971年8月30日生まれ、群馬県出身。前橋商から筑波大に進み、Jリーグでは横浜Fや川崎、清水など6クラブでプレー。強烈なシュートと力強いポストワークを武器に活躍し、日本代表にも選ばれた。現役引退後は、解説者や育成年代の指導を経て2012年にS級ライセンスを取得。今季、初めてプロクラブで指揮を執る。
 
取材・文:伊藤寿学(フリーライター)
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