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世代屈指のレフティが西川潤に続き世界を驚かせるか?神村学園のスーパー1年生がU-16日本代表の主役を担う

カテゴリ:高校・ユース・その他

松尾祐希

2020年07月28日

「トップトップが集まる大会で、自分が通用するところや日本がどこまで通用するかを試したい」

 ただ、今回の合宿で課題がなかったわけではない。ゴールに絡めなかった点と守備面だ。特にディフェンスでは神村学園で馴染みのない中盤の底でプレーしたため、ボールへのアプローチやプレスのかけ方は改善の余地を残した。

「いろんなことができる選手にはタスクを与えないといけない。大迫はボランチで圧力や(守備の仕事)量の部分でまだまだ要求を満たしていないので、そこは成長してほしいですね。その上で得意な攻撃的なポジションで新しい使い方もできるようにしてもらいたいので、そのような話はこちらからも働きかけたい」(森山監督)

 守備に関しては所属する神村学園の有村監督も課題として上げていたポイントでもある。

「ボランチの守備は不用意に飛び込めないので、遅らせる守備をすることが多くなる。チームではシャドーやサイドハーフをやらせていて、ファーストDFになることが多い。なので、大迫は後ろのポジションに入った時の守備を整理している段階だと思います。そこはまだ足りないところで、特にボールを奪うことに関してはまだまだ」

 得意の攻撃だけなく、守備面でもチームに貢献できれば選手としてもうひとつ上のレベルにいける。本人も自身のウィークポイントを理解しており、「森山さんが(神村学園の)試合を視察してくれて、その際に守備をもう少し意識してやったほうがいいと言われていました、なので、そこは強く意識してプレーをしています」と課題と向き合いながら合宿に参加していた。

 大舞台の出場権を懸けたU-16アジア選手権まで残り4か月。限られた時間でどこまで自身を高められるか。大迫は言う。

「ワールドカップは世界のトップトップが集まる大会。自分が通用するところや日本がどこまで通用するかを試したい。その中で上を目指したいし、優勝を目指せるチームだと思うので、チームの中心になって戦いたい」

 昨秋のU-17ワールドカップで主軸として活躍した西川潤(C大阪)、若月大和(シオン)のように世界を驚かせるポテンシャルは十分にある。大迫は攻守で“試合を決める”選手となり、U-16日本代表で主役の座を掴み取る。

取材・文●松尾祐希(フリーライター)
 
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