【韓国が見た日本】熊本の女子高生を救助した元Jリーガー、キム・ソンジュンの紆余曲折

カテゴリ:Jリーグ

慎武宏

2015年02月23日

事件を知ったセレッソの仲間たちからも「よくやった」。

C大阪時代は17試合に出場したキム・ソンジュン。今季は古巣に復帰してアジア王座を狙う。(C) Getty Images

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 レンタル移籍したC大阪でキム・ソンジュンは結果を残した。シーズン途中の加入ながら17試合に出場。それが評価されて昨年12月にはアジアカップを見据えた韓国代表合宿に初めて招集された。
 
 アジアカップ最終メンバーには選ばれなかったものの、“傷心”のMFは日本で選手としての威厳と自信を取り戻し、レンタル期間を終えて今季からふたたび城南FCのユニホームに袖を通した。その復帰の背景には、昨季夏から城南の指揮を執り、チームをFAカップ優勝に導いたキム・ハクボム監督の強い要請があった。
 
 その指揮官も「あいつらがそんな素晴らしいことをしたとは」と、選手たちの行動にいたく感嘆したという。熊本の地元メディアから多数の取材を受けたキム・ソンジュンは「日本語が少しできるだけなのに」と恐縮しつつ、「ニュースを見てセレッソ時代の通訳から電話があり、セレッソのチームメイトたちも“よくやった”と喜んでいると教えてくれた」と笑顔を見せた。
 
 わすが6か月の大阪生活だったが、短い期間でも日本の選手たちと深めた交流は今でも続いているのだろう。そんなキム・ソンジュンが今回の救出劇に、ひと役買ったということが微笑ましく心温まる。
 
 いよいよ開幕するACLでは、G大阪の前に立ちはだかることになる城南FCとキム・ソンジュン。ピッチでも善行(フェアプレー)を発揮して、Jリーグ王者と好勝負を演じることを期待したい。
 
文:慎 武宏(フリーライター)
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