【セルジオ越後の天国と地獄】ACLで優勝したいなら、他にやるべきことがあるはずだ

カテゴリ:Jリーグ

サッカーダイジェスト編集部

2015年02月19日

ACLの認知度を高める努力こそ求められる。

 本当にACLで優勝してほしいなら、優勝した場合に限ってドカンと報奨金を支払うシステムにしたほうが理にかなっている。だって、昨季もグループステージは突破できているんだよ。そこにインセンティブを付けても、決して人参にはならないよ。昨季並の成績を残しておけば、小遣いがもらえるんだからね。協会はお金が余っているから、使いたくて仕方ないのかもしれないね。

 そもそも、協会の仕事は、お金をばらまくことじゃないよね。本来、取り組むべきは、AFCに働きかけてACLのブランド力を上げることだ。スポンサーを集めて優勝賞金の額を上げたり、PR活動に力を入れさせたり、そういうアプローチをすべきなんだ。

 もっとも、JリーグもACLのPRを十分にしているとは言えないけどね。レイソルとチョンブリFCのプレーオフなんて、ほとんどニュースで取り上げられなかった。一部のサッカーファンは注目していたかもしれないけど、一般の人は“アジア王者を決める大会”が始まったなんて気づいていなかったはずだよ。

 メディアの扱い方を見ても分かる。Jリーグが始まれば、まずまず紙面を賑わせるけど、ACLでは商売にならないから、どの新聞も扱いが小さい。つまりは、そういうこと。世間に認知されていないから新聞も売れないし、客も入らない。結局、ブランド力も向上していかないんだ。

 Jリーグの本部がACLでの勝利を望んでいるなら、もっとやり方があるはずだ。例えば、今季から2ステージ制を導入するんだから、各ステージの優勝チームに来季のACL出場権を与えるとかね。

 もっと分かりやすい形でアピールすれば、ファンも関心を持ってACLを見に来るかもしれないね。

三冠王者のG大阪が、ACLでも通用するか見ものだ。(C) SOCCER DIGEST

画像を見る

【関連記事】
【SD独占インタビュー】内田篤人――もう一段、上のステージへ
【連載】ミラン番記者の現地発・本田圭佑「ミランに来て5人目の監督を迎えるのは確実」
【J1・J2プレシーズン情報】リーグ開幕までのトレーニングマッチ、PSM日程を総まとめ[2/25更新]
【J1・18クラブの移籍動向】清水が巻き返しへの切り札を獲得
【三浦淳寛が直撃!】長谷川アーリアジャスール「前に絡んでいくのは自分の得意なところ」

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト なでしこJに続け!
    4月10日発売
    U-23日本代表
    パリ五輪最終予選
    展望&ガイド
    熾烈なバトルを総力特集
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト ガンナーズを一大特集!
    5月2日発売
    プレミア制覇なるか!?
    進化の最終フェーズへ
    アーセナル
    最強化計画
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 高校サッカーダイジェストVo.40
    1月12日発売
    第102回全国高校選手権
    決戦速報号
    青森山田が4度目V
    全47試合を完全レポート
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ