• トップ
  • ニュース一覧
  • なぜアンチェロッティではなくクロップだったのか? リバプールが求めた「監督の条件」【現地発】

なぜアンチェロッティではなくクロップだったのか? リバプールが求めた「監督の条件」【現地発】

カテゴリ:連載・コラム

エル・パイス紙

2020年07月08日

「ジョン・レノンが暗殺された場所に…」

クロップ(中央)招聘に関わったゴードン(右)。左はエドワーズSD。 (C) Getty Images

画像を見る

 2010年10月にリバプールを買収して以来、名門再建を推し進めていたヘンリーも、新生リバプールのスピリット、リバプールという土地柄に適した監督を探し求めていた。クロップは感情豊かな人物だが、ヘンリーもゴードンもその点に着目したわけではない。自分たちが求める人物像を明確に定義したうえで、それに合致していると判断して招聘に踏み切ったのだ。

 実際、就任後、クロップは独りよがりになるようなことは決してなく、卓越した調整能力を発揮しながら、任せられる仕事はスタッフに任せて直面する問題を次から次へと解決していった。

 しかし同時にクロップは人一倍の野心家でもある。プレミア初制覇に甘んじるつもりはもちろんなく、「リバプールは若いチームだ。これが終着点ではない。われわれの目標はもっと高いところにある」と決意を新たにする。

 ともあれ、クロップはビートルズ誕生の地としても名高いリバプールで確かな足跡を残していることは間違いない。代理人のマルク・コジッケによると、クロップはゴードンと初めて面談した後、セントラルパークを横切りダコタ・ハウスの入り口の前にある歩道に立ち寄ったという。そう、そこはマージ―サイドが生んだ偉人の中でも傑出した反骨精神の持ち主だった、ジョン・レノンが暗殺された場所である。

文●ディエゴ・トーレス(エル・パイス紙)
翻訳●下村正幸

※『サッカーダイジェストWEB』では日本独占契約に基づいて『エル・パイス』紙の記事を翻訳配信しています。

 
【関連記事】
クロップはリバプールの何を変えたのか? 就任4年間の変貌ぶりを英紙記者が説く【現地発】
30年ぶりのリーグ制覇を支える! 英敏腕記者が選んだリバプール“陰の功労者”3人は?【現地発】
「ミナミノとオリギは助けになっていない」元イングランド代表FWが南野拓実のクオリティーに疑問符?
「ロナウドがクボの獲得を打診している」久保建英の来季去就に新たな動き!現地メディアが報じる
「出ていけ!何もしてないじゃないか」“韓国の至宝”イ・ガンインの退団要求にバレンシア・ファンから批判の声!「久保のほうがいい」

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト 王国の誇りを胸に
    4月10日発売
    サッカー王国復活へ
    清水エスパルス
    3年ぶりのJ1で異彩を放つ
    オレンジ戦士たちの真髄
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト 特別企画
    5月1日発売
    プレミアリーグ
    スター★100人物語
    絆、ルーツ、感動秘話など
    百人百通りのドラマがここに!
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 完全保存版
    1月17日発売
    第103回全国高校サッカー選手権
    決戦速報号
    前橋育英が7年ぶりの戴冠
    全47試合&活躍選手を詳報!
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ