「より結果に結びつく役割を求められるはず」と今季を見据える
持ち味の単独突破もさることながら、DF登里享平、MF脇坂泰斗らとのコンビネーションでも、鹿島の狙いを封じた。ザーゴ監督が60分にDF内田篤人に代えてDF広瀬陸斗を投入するまで「右サイドで全く攻撃ができていなかった」というのは、長谷川らの攻撃が抑止力として作用した表われでもあるだろう。
「より結果を出さないといけないポジションにもなったと理解しているので、今後はより結果に結びつく役割を求められるはず」と、長谷川は今シーズンを見据える。昨シーズンはリーグ戦で25試合出場も、先発起用は12試合で定位置を掴んだとはいえない。得点5のうち4点が交代出場で挙げたもので、スーパーサブ的なイメージが強かった。彼が前線左サイドに定着できるかどうかは、川崎の3トップ策の成否にも大きく関わってきそうだ。
取材・文●石川聡