J１リーグ2節
湘南ベルマーレ － ベガルタ仙台
７月４日（土）／19：00～／Shonan BMWスタジアム平塚
ベガルタ仙台

今季成績（１節終了時）：7位 勝点１ ０勝１分０敗 １得点・１失点

　仙台は５月18日より段階的に全体練習を再開し、７月４日のJ１リーグ再開へと準備をしてきた。木山監督はこの中断期間中に、大胆な布陣変更を行い、４－４－２もしくは４－２－３－１から、４－３－３の布陣へと変更する見込みだ。
 

　CSKAモスクワからレンタル移籍という形で１年半ぶりにFW西村が復帰し、開幕直後は負傷していたポルトガル国籍FW、Ａ・ゲデスとFW長沢も復帰。FWの層が一気に厚くなったこともあり、攻撃的な布陣の採用に踏み切った。ただ、木山監督は「選手たちにキャンプから言っているのは攻守に前に出て行こうということ。アグレッシブに、ポジティブに試合を進めたい」と始動時から積み上げをしてきた中で、新布陣の採用を決断したようだ。

　久々に仙台に復帰した西村も「前の仙台とは違う新しい仙台にチャレンジしているのが新鮮」と、１年半前とは大きく様変わりしたメンバーと、ポジティブな姿勢で新たなサッカーに挑戦している。

　Ｊ２降格の無いレギュレーションということもあり、「チャレンジしやすい環境」と語る木山監督。「勝負度外視ではなく、試合を取りに行きながら、やりたいことをしていくのがチャレンジ」と、攻撃的なスタイルを貫きつつ、勝利という結果も求めて戦っていく。

「正直、順調にトレーニングを積み上げてきた時だっただけに残念」と語ったのはキャプテンＳ・マテの負傷離脱。６月10日に負傷し、16日に手術を行ない、右ひざ内側側副靭帯損傷で手術日より全治８週間。J１再開には間に合わなかった。「精神的な部分と、押し込まれてもシマオがはね返してくれていた部分が大きかったので、チーム全員でより強く守って、精神的に前に押し出していきたい。（吉野）恭平、平岡（康裕）、椎橋（慧也）は強いメンタリティを持ってやる必要がある」とＣＢに入ることが濃厚な吉野・平岡と、３人の中盤の底に位置する椎橋の奮起を促した。どこまで守備陣が奮起できるかが今後の鍵となりそうだ。

　木山監督はどんなサッカーを見せたいかを問われ、「とにかく自分たちのサッカーに対する熱、思いが伝わるように、勝つために全力を尽くし、最後のホイッスルが鳴るまで戦う姿を見せたい。頑張ります」と強い意気込みを語った。開幕時はまだおぼろげだった攻守にアグレッシブなスタイルが、このJ１再開からはハッキリと見えてくるかもしれない。

構成●サッカーダイジェスト編集部