自分が先輩に憧れたように、 後輩に夢を与えられれば、 選手権が良い文化になる。
――帝京長岡高では貴重な経験を積まれてきたと思います。Jユースではなく、高体連だからこそ伸びた部分もあったのではないでしょうか?
「そうですね。サッカー面はもちろんですが、帝京長岡では〝ひとりの男〞に育ててもらいました。感謝の気持ちを持つ姿勢や、自分が率先して仕事をする大切さ。それはサッカーにつながっていて、審判や応援してくれる人にもリスペクトしつつ、自分たちがサッカーできる幸せを感じながら、日々の練習や試合に挑む心構えを教わりました」
――ジュニアとジュニアユースでは、帝京長岡高が運営する長岡JYFCに所属していたため、小学校から高校生まで同じチームメートやスタッフとサッカーに向き合っていました。だからこそ得た仲間との絆もあったのでは?
「そうですね。他の高校に比べると、同じ仲間と長い時間を過ごしました。とくに現在は京都でプレーしている(谷内田)哲平と矢尾板(岳斗)は15年間も一緒でした。その3人以外とも6年間ずっとですから、他校の選手と比べると、コミュニケーションやサッカー面の連携における意思疎通は深かったと感じます。仲間との絆があったからこそ、試合に勝てたり、最後に1点を守り切れたり。一人ひとりにそういう想いがあったのではないでしょうか」
――小学生の頃から「みんなで帝京長岡に行って全国優勝しよう」という話はしていましたか?
「はい。小塚和季さん(現・大分)たちが12年の選手権でベスト8に入ったのを間近で見てから、みんなで意識するようになりました」
――昨年度の選手権ではその小塚選手の代を超える4強入りを果たしました。準々決勝後に「小塚選手が僕たちに夢を与えてくれたから、今度は僕たちが夢を与える番」と話していましたが、改めてそこはどう感じていますか?
「自分たちの姿がどう映ったかは後輩にしかわかりません。ただ、自分が小さい頃に帝京長岡の活躍に憧れたように、テレビや現地で見てくれた子どもたちへ夢を与えられたのなら嬉しいですよね。そうして選手権を目指してくれれば、さらに高校サッカーが良い文化になるはずです」
――新型コロナウイルス感染拡大の影響により、部活動が制限されている学校も多いようです。そんななかでも頑張っている、全国のサッカー部へメッセージをお願いします。
「チームの練習が再開した時に全力で臨めるよう、良い準備をしてほしいです。試合がなくてモチベーションを保つことが難しいかもしれませんが、どこで誰が見ているか本当にわかりません。
自分は高校時代、バランスは難しいかもしれませんが、チームのために戦う意識は忘れず、そのなかで自分の気持ちも尊重しながらプレーしていました。本気でプロを目指すのであれば、諦めず、毎日自分を見つめ直し、自分に何が足りないのかを考えてほしい。どこを目指すのか、どんなプレーするのか、自分を知る意識を持つことが大切です」
プロフィール◦はるやま・みさき/2001年6月30日生まれ、宮城県出身。171㌢・62㌔。長岡JYFCU-12―長岡JYFC U-15―帝京長岡高―町田。世代別日本代表でも活躍する期待の点取り屋。非凡な得点感覚で昨冬の高校選手権では4得点を奪い、チーム初の4強進出に貢献した。今季、FC町田ゼルビアに入団。
「そうですね。サッカー面はもちろんですが、帝京長岡では〝ひとりの男〞に育ててもらいました。感謝の気持ちを持つ姿勢や、自分が率先して仕事をする大切さ。それはサッカーにつながっていて、審判や応援してくれる人にもリスペクトしつつ、自分たちがサッカーできる幸せを感じながら、日々の練習や試合に挑む心構えを教わりました」
――ジュニアとジュニアユースでは、帝京長岡高が運営する長岡JYFCに所属していたため、小学校から高校生まで同じチームメートやスタッフとサッカーに向き合っていました。だからこそ得た仲間との絆もあったのでは?
「そうですね。他の高校に比べると、同じ仲間と長い時間を過ごしました。とくに現在は京都でプレーしている(谷内田)哲平と矢尾板(岳斗)は15年間も一緒でした。その3人以外とも6年間ずっとですから、他校の選手と比べると、コミュニケーションやサッカー面の連携における意思疎通は深かったと感じます。仲間との絆があったからこそ、試合に勝てたり、最後に1点を守り切れたり。一人ひとりにそういう想いがあったのではないでしょうか」
――小学生の頃から「みんなで帝京長岡に行って全国優勝しよう」という話はしていましたか?
「はい。小塚和季さん(現・大分)たちが12年の選手権でベスト8に入ったのを間近で見てから、みんなで意識するようになりました」
――昨年度の選手権ではその小塚選手の代を超える4強入りを果たしました。準々決勝後に「小塚選手が僕たちに夢を与えてくれたから、今度は僕たちが夢を与える番」と話していましたが、改めてそこはどう感じていますか?
「自分たちの姿がどう映ったかは後輩にしかわかりません。ただ、自分が小さい頃に帝京長岡の活躍に憧れたように、テレビや現地で見てくれた子どもたちへ夢を与えられたのなら嬉しいですよね。そうして選手権を目指してくれれば、さらに高校サッカーが良い文化になるはずです」
――新型コロナウイルス感染拡大の影響により、部活動が制限されている学校も多いようです。そんななかでも頑張っている、全国のサッカー部へメッセージをお願いします。
「チームの練習が再開した時に全力で臨めるよう、良い準備をしてほしいです。試合がなくてモチベーションを保つことが難しいかもしれませんが、どこで誰が見ているか本当にわかりません。
自分は高校時代、バランスは難しいかもしれませんが、チームのために戦う意識は忘れず、そのなかで自分の気持ちも尊重しながらプレーしていました。本気でプロを目指すのであれば、諦めず、毎日自分を見つめ直し、自分に何が足りないのかを考えてほしい。どこを目指すのか、どんなプレーするのか、自分を知る意識を持つことが大切です」
プロフィール◦はるやま・みさき/2001年6月30日生まれ、宮城県出身。171㌢・62㌔。長岡JYFCU-12―長岡JYFC U-15―帝京長岡高―町田。世代別日本代表でも活躍する期待の点取り屋。非凡な得点感覚で昨冬の高校選手権では4得点を奪い、チーム初の4強進出に貢献した。今季、FC町田ゼルビアに入団。