「2点取られても3点取り返す」攻撃的なサッカーを目指す
昨年5月末に就任した大槻監督は、昨季は大胆に新しいことはせず、これまでの3-4-2-1を採用。どちらかといえば首尾よく1点奪って、守り切る無難な戦い方をしたが、今季はその逆。90分走り切るスタミナをベースに、個人能力を存分に発揮する「2点取られても3点取り返す」攻撃的なサッカーを目指している。今季、ルヴァンカップグループステージ初戦で仙台に5-2。リーグ開幕戦で湘南に3-2の逆転勝ちとまずまずの出だしだった。
再開初戦の横浜戦だが、昨季は2戦2敗。結果、内容ともに芳しくない。勝てば、今後続いていく仙台、鹿島、FC東京、柏、横浜FCという難敵揃いの連戦へ、勢いは間違いなくつく。史上まれにみる過密日程に向け、コンディションの良い選手の日替わり起用。さらに交代枠5人への拡大を追い風に乗り切る算段だ。監督の経験値、決断が勝負のあやとなりそうだ。
「来季のACL出場権」「得失点+2桁以上」を目標に掲げた浦和レッズの逆襲が再び始まろうとしている。
取材・文●佐藤亮太(レッズプレス!!)