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30年ぶりのリーグ制覇を支える! 英敏腕記者が選んだリバプール“陰の功労者”3人は?【現地発】

カテゴリ:メガクラブ

ジョナサン・ノースクロフト(イングランド『Sunday Times』紙記者)

2020年07月04日

チームに新たな哲学を持ちこんだ「クロップの頭脳」

クロップをアシスタントコーチとして支えたラインダース(左)は、チームに欠かせない頭脳だ。 (C) Getty Images

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マイク・ゴードン(フェンウェイ・スポーツ・グループ社長)

 オーナー企業である「フェンウェイ・スポーツ・グループ」の社長を務め、12年夏からリバプールの事実上のトップであるマイク・ゴードンも、成功を語る上で欠かせない一人だ。彼が経営者としてクラブをまとめ上げなければ、今の成功はなかった。

 リバプールは11−12シーズンを8位という非常に嘆かわしい成績で終えた。この際、「フェンウェイ・スポーツ・グループ」オーナーのジョン・ヘンリーは、ある重要な決断を下した。リバプールの組織の中に、自社の社員を派遣し、直接経営に関与する必要があると、そう判断したのだ。その時に任命されたのが、他ならぬゴードンだった。

 社長としてクロップの招聘に大きく関わったほか、エドワーズをアナリストからスポーツディレクターに昇格させたのも、彼の功績のひとつだ。

 米国を拠点としているが、クロップにとって、良き相談者であり、良き理解者だ。そして、二人は無二の親友でもある。経営トップとして局面、局面で重要な決断を下しているが、人の意見に耳を傾ける寛容性も持つ。普段は非常に物静かで、表舞台に出るのを極端に嫌う人物としても知られている。
 
ペップ・ラインダース(アシスタントコーチ)

 最後の一人は、アシスタントコーチとしてチームを戦術面で支えるラインダースだ。37歳のオランダ人コーチは「クロップの頭脳」と言っていい。

 18年4月にクロップのアシスタントコーチを17年にわたって務めたジェリコ・ブバチがリバプールを去った。

 その当時は、「クロップの右腕」として、マインツ、ドルトムント、リバプールで支えたブバチの電撃退団は大きな打撃になると見られたが、代わりにアシスタントコーチに就任し、クロップ・サッカー哲学に新しい風を吹き込んだ。

 戦術バリエーションが豊富で、彼の入閣で、ハードなプレッシングだけでなく、リバプールの戦い方に幅が生まれた。その結果、相手によって戦い方を臨機応変に変えられるようになった。

文●ジョナサン・ノースクロフト(Jonathan NORTHCROFT)
翻訳●田嶋コウスケ

【著者プロフィール】
ジョナサン・ノースクロフト/高級紙『タイムズ』の日曜版『サンデー・タイムズ』のエース記者で、イングランド中部を中心に取材活動を展開中。分析記事やインタビューに定評があり、『BBC』をはじめサッカー番組にも多数出演。リバプールの舞台裏にも精通する。
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