「疑う者から、信じる者へ」
プレミアリーグ優勝の歓喜に沸く選手たちの姿を見ながら、思い出した試合があった。クロップ就任前の15年10月1日に行なわれたELのグループステージ最終節のシオン戦。リバプールは本拠地アンフィールドでの一戦で攻めきれず、1−1のドローで試合を終えた。
当時、渦巻いていたブレンダン・ロジャーズ前監督の解任論が、この引き分けでいっそう高まったのは言うまでもない(※3日後に解任)。強く記憶に残っているのは、選手たちがすっかり自信を失い、プレーに楽しみをまったくと言っていいほど見出せていないことだった。
それから約4年半の時間が経過した今、リバプールの選手たちは大きく様変わりした。表情は自信に満ち溢れ、相手に走り負けることもない。球際では激しく、力強いプレーで敵を圧倒するようになった。
「疑う者から、信じる者へ」――。クロップの到来で、リバプールは30年も遠ざかっていたトップリーグタイトルを両手でがっちり掴んだのである。
文●ジョナサン・ノースクロフト(Jonathan NORTHCROFT)
翻訳●田嶋コウスケ
【著者プロフィール】
ジョナサン・ノースクロフト/高級紙『タイムズ』の日曜版『サンデー・タイムズ』のエース記者で、イングランド中部を中心に取材活動を展開中。分析記事やインタビューに定評があり、『BBC』をはじめサッカー番組にも多数出演。リバプールの舞台裏にも精通する。
当時、渦巻いていたブレンダン・ロジャーズ前監督の解任論が、この引き分けでいっそう高まったのは言うまでもない(※3日後に解任)。強く記憶に残っているのは、選手たちがすっかり自信を失い、プレーに楽しみをまったくと言っていいほど見出せていないことだった。
それから約4年半の時間が経過した今、リバプールの選手たちは大きく様変わりした。表情は自信に満ち溢れ、相手に走り負けることもない。球際では激しく、力強いプレーで敵を圧倒するようになった。
「疑う者から、信じる者へ」――。クロップの到来で、リバプールは30年も遠ざかっていたトップリーグタイトルを両手でがっちり掴んだのである。
文●ジョナサン・ノースクロフト(Jonathan NORTHCROFT)
翻訳●田嶋コウスケ
【著者プロフィール】
ジョナサン・ノースクロフト/高級紙『タイムズ』の日曜版『サンデー・タイムズ』のエース記者で、イングランド中部を中心に取材活動を展開中。分析記事やインタビューに定評があり、『BBC』をはじめサッカー番組にも多数出演。リバプールの舞台裏にも精通する。