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【THIS IS MY CLUB】竹原稔社長が愛して止まない鳥栖というクラブ、街。すべては地域の繁栄を願って――

カテゴリ:Jリーグ

古沢侑大(サッカーダイジェスト編集部)

2020年06月30日

「非難があってもそれはスタジアムの中だけで完結すべき」

クラブをどれだけ輝かせて次に引き継げるかを考えているという竹原社長。トーレス(中央)の獲得もその一環だ。写真:徳原隆元

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――親しみやすいイメージですね。
「先ほども申しましたが、私がサッカーの内容で選手に直接注意することはありません。例えばスポーツや勉強で親父に『ここはこうしなさい』みたいな指示をされるより、『頑張れ。お前ならもっとやれる』と励まされたほうが前向きになれると思います」

――“親子喧嘩”はないですか?
「チームが勝てば嬉しいのはみんな一緒です。私は親父として意見を言います。そこで『親父、そこは違うだろ』って言われたら『私はこう思っている』と対話するようにしています。どんな困難が待ち受けていようとも、皆で力を合わせて乗り越えていきたいと願っています。最近はめげることも多くて感情的にならないように気を付けていますが、『昔の社長のほうがいい』、『思っている気持ちを言ったほうがいい』、『社長らしくいこう』と励まされることもあります」

――「めげること」とは具体的には?
「チームが負けたらめげますよね。サッカーには勝ち負けが付いてくるので当然です。クラブとしては1年先、2年先を見据える必要もあるので、目先の負けをどう捉えるかは難しいと思っています。最近は私に対してだけでなく、選手に対しても非難をストレートに受けることがあります。私はブーイング自体、決して否定しません。ただ、鳥栖市は人口が約7万人という小さな街なので、私生活で顔を合わせる機会も多いし、選手とサポーターの子ども同士が同じ小学校、幼稚園に通っています。非難があってもそれはスタジアムの中だけで完結すべきだと考えています」
 
――とても鳥栖を愛している印象です。
「普通ですよ(笑)。フェルナンド(・トーレス)の獲得に関して賛否の声が届くことはありますが、『フェルナンドという偉大な選手がいて、サガン鳥栖で引退した』という記憶はこれからもずっと残り続けます。心掛けているのは次世代のため、この街にサガン鳥栖をどう残していくかということです。ただクラブが存在すればいいとかは思っていなくて、どれだけ輝いて次に引き継げるかを考えています」

――話は少し変わりますが、竹原社長の高校時代のサッカー部はかなり厳しいとお聞きしました。
「もうアホみたいにきつかったです(笑)。新入部員は1学年200人以上いましたけど、夏まで残るのは20人いないくらいでした。部活というより軍隊みたいな感じで、サッカーの技術よりも忍耐力が身に付きましたね」

――サガンもハードワークや走力といったイメージが強い。
「たしかにそのイメージが強いのですが、個人的には『走らずに勝てるなら走らないほうがいい』とロジカルに考えています。ただ、どのチームも勝利に貪欲なのでハードワークは必要ですし、球際を強くいかないといけません」
 
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