「嫌ならSNSをやめればいい」という考えには全力で異を唱える
それに僕にはサッカー選手としての目標があって、自分を見失ってもいない。自分の人生も、近くにいる家族や仲間、応援してくれる人たちの人生も大切にしたいという当たり前の感情もある。
人に心を傷つけられる痛みを知っているからこそ、人を傷つけようとも思わないし、その感覚を理解してもらえない人と同じ土俵に立つつもりもない。
ただ、だからと言って「有名人は批判されるのが仕事でしょ」とか「嫌ならSNSをやめればいい」という考えには全力で異を唱える。皆さんがそれぞれに自分の仕事があるように、僕はサッカーをすることが仕事で、見えない相手に誹謗中傷を受けることは仕事じゃない。
誹謗中傷を書き込む人に何かしらの事情があったとしても、真っ当に生きてきた人間が、目に見えない誰かによってたかって言葉の暴力を浴びせられ死を選ばなければいけなかったくらい傷つけられたのなら、やっぱり傷つけた人は罰せられるべきやと思う。
いや、それ以前に、言葉の暴力がなくなるように、ひとり一人が自分の言動に責任を持って行動する世の中になればいいなと思っています。
<了>
宇佐美貴史
―――◆――◆―――
構成●高村美砂
※『サッカーダイジェスト』2020年6月25日発売号より転載。
人に心を傷つけられる痛みを知っているからこそ、人を傷つけようとも思わないし、その感覚を理解してもらえない人と同じ土俵に立つつもりもない。
ただ、だからと言って「有名人は批判されるのが仕事でしょ」とか「嫌ならSNSをやめればいい」という考えには全力で異を唱える。皆さんがそれぞれに自分の仕事があるように、僕はサッカーをすることが仕事で、見えない相手に誹謗中傷を受けることは仕事じゃない。
誹謗中傷を書き込む人に何かしらの事情があったとしても、真っ当に生きてきた人間が、目に見えない誰かによってたかって言葉の暴力を浴びせられ死を選ばなければいけなかったくらい傷つけられたのなら、やっぱり傷つけた人は罰せられるべきやと思う。
いや、それ以前に、言葉の暴力がなくなるように、ひとり一人が自分の言動に責任を持って行動する世の中になればいいなと思っています。
<了>
宇佐美貴史
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構成●高村美砂
※『サッカーダイジェスト』2020年6月25日発売号より転載。