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【指揮官コラム】チェンマイFC監督 三浦泰年の『情熱地泰』|余計なプライドは捨てて、いざ開幕へ!!

カテゴリ:特集

サッカーダイジェスト編集部

2015年02月10日

“枝葉”を変えて少し新しい「ヤス」のサッカーを見せたい。

日々の考えをノートにまとめたもの。指揮官として、何を「幹」にしているかが分かる1ページだ。

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 もちろん、自分を曲げない、ブレないことは重要だ。自分の幹とも言える根本的な考え方や信念は、そう簡単には曲げられない。
 
 僕自身もそう簡単には変われないだろう。ただ、この地で自分のプライドにこだわり過ぎたり、ひとつの考え方に固執してしまえば大変なことが起こり得る。
 
 小さな例を挙げれば、8日の練習試合でこんなことがあった。試合開始が相手の都合で15分遅れた。ベンチでは代理人(後から分かったが)がミーティングを聞き、その場に座り込んだ。マネージャーや会長ならまだしも、知らない人間がいる。だが、彼がいったい何者なのかが分らなければ注意のしようがない。
 
 1か月間でこんなことは日常茶飯事だった。
 
 しかし、そこで変わるのは僕自身でなくてはならない。細かいことを必要以上に気にしても仕方がない。どのみち、根っこや幹は変えられなくても、枝葉は変えていく必要があるのだ。相手に伝える手法、言葉の使い方、物事の基準……。それが枝葉だ。これを微調整しなければならない。文化も変わり、人も変われば、当然ながら枝葉もそれに合わせて変わるのが自然だ。

ある日の朝食。チェンマイでは某コーヒーショップで食事をとることが多い。

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 監督としての自分のプライドと哲学。それとチェンマイで起こる数々のタイ基準の出来事。その折り合いこそが、これからいっそう大切になってくる。余計なプライドは捨てて相手の立場・価値観を尊重しながらも、自分らしく進めるかどうかが、この地で必要とされるかどうかの別れ道になる。
 
 開幕戦までついに1週間を切り、結果が問われる日々がスタートする。シーズンが始まれば、また未知なる出来事に遭遇するに違いない。なおのこと、臨機応変さが必要になる。
 
そこで一言。
「太い根っこと幹が変わらなければ、枝葉は変わっても、綺麗な花は咲くであろう」
 
 自分自身を信じて、周りを尊重していけば認められる日は必ず来る。チェンマイでそんなことを思いながら開幕戦を迎える。枝葉を変えて少し新しい「ヤス」のサッカーを見せられたら――。
 
 あまり大きな期待をしないで(笑)、楽しみに見守ってほしい。
 
2015年2月8日
三浦泰年
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