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【指揮官コラム】チェンマイFC監督 三浦泰年の『情熱地泰』|「経験」では片付けられないこと

カテゴリ:特集

サッカーダイジェストWeb編集部

2015年01月27日

日本代表のアジアカップ敗戦に思うこと。

2月14日のタイ・ディビジョン1リーグ開幕戦に向けて、三浦監督の指導にも熱が入る。

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 チェンマイでの生活も1か月が経とうとしているが、朝方必ず早くに目が覚めてしまう。職業病なのかもしれないが、最近では朝の5時には必ず脳が起きてしまい、セットした目覚ましのタイマーが鳴るのをベッドの中で待つ。
 
 朝早いのは歳のせいかと思いきや、少しベッドが硬いからか(いやだいぶ硬いようで)、寝苦しくて目が覚めてしまうのだ。そのベッドの硬さに寝違えを起こしているようで、首と顔の右側に痛みを感じながら起きる毎日だ。
 
 現役時代の遠征先でも、ベッドの硬さをどうこう言ったことのない僕だが、この後の生活を考えれば、カズに頼んで西川の布団を送ってもらおうか真剣に考えている……。やはり海外で勝負するには身体が資本。なんとか安眠を確保しなければ、と思う今日この頃だ。
 
 それでは気を取り直し、サッカーの話をしよう。
 
 先日、チェンマイFC・U18の公式戦をオーナーの発案で、トップチームの選手全員で観戦に行った。準々決勝セカンドレグのホーム戦、アウェーを0-0で折り返しているチェンマイFCは、勝てば準決勝進出が決まる。結果は6-1の圧勝で、サポーターや関係者を喜ばせた。
 
 その観戦中、日本からLINEに連絡が入った。アジアカップ準々決勝で、日本代表がUAEに負けたという残念な知らせだった。
 
 もちろん日本代表の試合を見ることはできていない。「内容は?」と返信すると「PK負け」とLINEが戻って来る。
 
 詳しい内容は分からないが、今置かれている状況を考えれば絶対に勝ち抜きたかった大会だろう。ただアジアとはいえ、試合をやればその実力差とは関係なく、結果はいつも紙一重のものになる。なかなか勝ち続けるのは難しい。しかし仮にそうであっても、勝たなければならないのがアジアの中で我々日本が立っている位置なのだと思う。
 
 まだワールドカップの予選で負けたわけではない。ここでの経験を活かして次へつなげていけば良いという考え方もある。
 
 だが、日本代表とは結果に対して、そうしたスタンスを安易にとっても良いものなのか? プロならば、考えなければならない部分だろう。
 
 そこで今回の一言は、
「人生には無駄な経験などない」。
 どんな辛い経験、したくない経験も無駄ではない。経験に勝る特効薬はないだろう。
 
 ただ僕は「良い経験をした」などと、軽々しくは言えないような経験をした。いや、そんなことは絶対に言ってはいけない経験だ。
 
 94年アメリカ・ワールドカップのアジア最終予選。ドーハだ……。僕たちはあれを「良い経験」で済ませてはいけない。絶対に出場しなければいけなかったのだ。
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