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「そんなことやってるから勝てないんだ、と言われて…」伊藤宏樹氏が語る“サッカーとファンサービスの両方で魅せる”川崎のいま

カテゴリ:Jリーグ

手塚集斗(サッカーダイジェストWeb編集部)

2020年06月14日

「やってきてことは間違ってはいなかったんだな」

2017年のJ1初優勝を皮切りに連覇を達成。観客を魅了するサッカーでタイトルをも手にした。写真:滝川敏之

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――川崎のリーグ2連覇をどう見ていましたか?
 
「それまで2位や準優勝が多くて、お客さんを増やすために色んなことをやってきましたが、『そんなことをやっているから勝てないんだ』とも言われてきた。なので、2連覇やカップ戦を獲れたっていうのはすごく良かったなと。肯定された気がしたし、間違ってはいなかったんだなと思えました。フロンターレに携わってきて良かったという思いにもなりましたね」
 
――クラブの今後の目標は?
 
「ひとつ結果を出して、ある程度クラブを代表する選手たちも、メンバー的には固まっていた部分もあるとは思います。ただクラブとしては血の入れ替えをしながらも、やっぱり強豪であり人気のあるクラブを維持するため、努力は続けていかなければいけない。世代交代の時期は必ずあると思うので、そこで沈むのではなく、ベテランがいるうちに若い選手を育てて、魅力的なクラブであり続けたいという思いでいます」
 
――今では4冠も目指せるクラブになりました。
 
「まだまだタイトルを獲れたばかりのクラブなので、強いチームと言われるためにはこれからが大事。自分たちはいま何かを成し遂げているわけではなく、自分たちが新しいフロンターレを作っていくという、そういう気持ちと責任感を持ちながら選手たちには成長していってほしいなと思っています」
 
――新型コロナウイルスで大変な状況ですが、再開後の川崎に期待することは?
 
「本当にサッカーが日常から消えてしまった。そこを取り戻すためにも、フロンターレの面白いサッカーをやりながら勝ち続けるというところを今年は目指していきたい。見ている人にとって幸せな気持ちになるようなサッカーをしてほしいなと思います」
 
取材・文●手塚集斗(サッカーダイジェストWeb編集部)
協力●DAZN
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