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なでしこを再び世界一に――「WEリーグ」発足でプロ化した日本の女子サッカーはどう変わる?

カテゴリ:高校・ユース・その他

西森彰

2020年06月09日

秋春制の導入、降格制度の凍結で国際大会へ向けたコンディションを維持

なでしこジャパンの強化にとってもWEリーグ誕生は、画期的なトピックスとなるはずだ。写真:早草紀子

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 WEリーグでは、各クラブにプロA契約選手5名(他にプロB・C契約選手10名以上)との契約が義務付けられ、リーグが最小数の6チームで行なわれたとしても、30名以上のプロA契約選手が誕生する。「これで女子プロサッカー選手を目指す少女が、飛躍的に増える」とまで、筆者には断言できないが、トッププレーヤーの集団的待遇改善は大きな意味を持つ。

 チーム内で、ひとり、ふたりの選手がプロ契約をしても、練習環境は大部分を占めるアマチュアにプロが合わせることになる。プレーヤーの過半数がプロ契約となれば、そこが変わる。WEリーグでは、C契約まで枠を広げるとその数は90名以上(最小数の6チームとした場合)。単純計算では代表のラージグループに含まれる選手のほとんどが、サッカーを最優先にした生活ができる。

 当然、代表を視野に入れる選手は、プロ契約を目指してWEリーグに所属するだろう。これらのチームに戦力が集中することで、試合のレベルは一定以上に保たれる。監督は、S級ライセンスを持つ指導者(またはS級取得予定の女子指導者)に限られるから、選手は日常的に高いレベルの指導を受けることになるわけだ。

 さらに、国際大会に影響力の強い欧州のカレンダーに合わせた秋春制の導入や、降格制度の凍結は、国際大会に向けた選手のコンディション向上、代表強化スケジュールの円滑化につながる。4つの設立意義のひとつ、「なでしこジャパンを再び世界一にする」という点で、WEリーグがもたらすものは小さくない。
 
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