ドーハの悲劇はデリケートな出来事
それでも、ここまで読み進めて「あの悲劇があったからこそ…」と思う人もまだいるだろう。ただ、当事者にしか分からない事情というものがある。少なくとも、福田にとってドーハの悲劇はデリケートな出来事だ。
「現役の時は話したくなかった。話せるようになったのは現役を退いてから。それでも、話さなくていいなら、しゃべりたくない話ではあるよ。俺には(ワールドカップ最終予選で)何もできなかったという自覚がある。でも、できなかったことを話して正当化してしまう感じになってしまう時もある。正直、上手く伝えられるか不安はあるよ。話しながらも自分のいいように解釈している部分はあるし、この話はとにかくデリケート。(サッカーは)個人ではなくチームスポーツだからね。誰かを批判するつもりはないし、だからといって自分が何もできなかったと言葉に出して肯定するのも嫌な感じがする。語るうえで、難しさは感じてしまう」
「現役の時は話したくなかった。話せるようになったのは現役を退いてから。それでも、話さなくていいなら、しゃべりたくない話ではあるよ。俺には(ワールドカップ最終予選で)何もできなかったという自覚がある。でも、できなかったことを話して正当化してしまう感じになってしまう時もある。正直、上手く伝えられるか不安はあるよ。話しながらも自分のいいように解釈している部分はあるし、この話はとにかくデリケート。(サッカーは)個人ではなくチームスポーツだからね。誰かを批判するつもりはないし、だからといって自分が何もできなかったと言葉に出して肯定するのも嫌な感じがする。語るうえで、難しさは感じてしまう」
当事者にしか見えない真実。アメリカ・ワールドカップ予選でイラクと引き分けて以来、その試合の映像を福田は自ら観ることはない。
取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェスト編集部)
【PHOTO】名場面がずらり!厳選写真で振り返る”Jリーグ27年史”!
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