本田に憧れ、MFへの転向を考えた
FIFAはサッカーと政治は関係ないという。しかしジャバーはその27年の人生の中で、2度、いや3度もそのキャリアに影響を受けてしまった。それは紛れもない事実である。そしてFIFAはそれに対し、実質的に何も手を打たないのである。
今回の代表追放を受け、ジャバーは「納得できない」と嘆いている。
「僕はサッカー選手で、政治は関係ない。世界の他の選手と同じで、自分の力を発揮できるチームでプレーしたいだけなんだ」
たった一つの救いは、ハポエル・ハエダのサポーターが彼を歓迎してくれていることだという。
「彼らからの“ようこそ!”というメッセージは、僕の心を癒してくれる」
今回の代表追放を受け、ジャバーは「納得できない」と嘆いている。
「僕はサッカー選手で、政治は関係ない。世界の他の選手と同じで、自分の力を発揮できるチームでプレーしたいだけなんだ」
たった一つの救いは、ハポエル・ハエダのサポーターが彼を歓迎してくれていることだという。
「彼らからの“ようこそ!”というメッセージは、僕の心を癒してくれる」
パレスチナでトップ3に入る実力を誇るジャバーは、日本代表とも過去に数回対戦している。彼の憧れは本田圭佑(ボタフォゴ)だという。左SBなのに、この日本人MFのプレーが好きすぎて、一度は本気でMFへの転向を考えたという。
「ホンダと対戦する時はいつも、つぶさに彼の動きを見ているんだ。インテリジェンスがあって、その動きには必ず何か意図がある。そのプレースタイルが大好きなんだ。イニエスタとカカ、ジダンを混ぜた感じだね。ホンダはスペシャルだ。彼とユニホームを交換したのは最高の思い出さ」
政治に翻弄されたジャバーのキャリアが、ポジティブな方向に進むのを祈るばかりだ。
文●リカルド・セティオン
翻訳●利根川晶子
【著者プロフィール】
リカルド・セティオン/ブラジル・サンパウロ出身のフリージャーナリスト。
8か国語を操り、世界のサッカーの生の現場を取材して回る。FIFAの役員も長らく勤め、ジーコ、ドゥンガ、カフーなど元選手の知己も多い。現在はスポーツ運営学、心理学の教授としても大学で教鞭をとる。
「ホンダと対戦する時はいつも、つぶさに彼の動きを見ているんだ。インテリジェンスがあって、その動きには必ず何か意図がある。そのプレースタイルが大好きなんだ。イニエスタとカカ、ジダンを混ぜた感じだね。ホンダはスペシャルだ。彼とユニホームを交換したのは最高の思い出さ」
政治に翻弄されたジャバーのキャリアが、ポジティブな方向に進むのを祈るばかりだ。
文●リカルド・セティオン
翻訳●利根川晶子
【著者プロフィール】
リカルド・セティオン/ブラジル・サンパウロ出身のフリージャーナリスト。
8か国語を操り、世界のサッカーの生の現場を取材して回る。FIFAの役員も長らく勤め、ジーコ、ドゥンガ、カフーなど元選手の知己も多い。現在はスポーツ運営学、心理学の教授としても大学で教鞭をとる。